JR九州-武雄温泉駅は、佐賀県西部の主要都市である武雄市に所在する駅です。JR佐世保線と西九州新幹線の計2路線が乗り入れており全ての列車が停車します。駅施設は、新幹線:2面2線、在来線:2面3線の高架駅で、2021年度の乗車人員は1,264人/日となっています。
西九州新幹線の路線図
西九州新幹線は現在の所、長崎から武雄温泉駅までの区間が部分開通しており、博多方面に向かう利用者は武雄温泉駅でリレー特急に乗り継ぐ事になります。
利用者の乗り換え利便性を図るため、新幹線と同一ホーム上でリレー特急が待ち受ける「対面乗り換え」が採用されました。武雄温泉駅での乗り換え時間は約3分間で、時間的ロスが少ないダイヤが組まれています。
武雄温泉駅
〒843-0023 佐賀県武雄市武雄町昭和17
駅舎外観(新幹線側・南口)
西九州新幹線が開業したので「是非とも見てみたい!!」と思ったので、午前中に子供の運動会を観戦し、その後昼から飛行機で長崎入り。時刻表を調べまくって1泊2日で全駅を取材してきました!周遊券も買わずに真正面から全駅で乗り降りする無計画さも我ながら終わっています(笑)
西九州新幹線の特集1回目は「武雄温泉駅」。西九州新幹線の博多側の終点で、在来線のリレー特急に乗り継ぐ拠点駅となっています。新幹線側駅舎のデザインイメージは『温泉街になじむ歴史と新しさを感じる駅』です。
駅前にある大きな楠が良い感じ。夜はライトアップされる様です。
駅前広場の様子です。新幹線駅としては小規模な駅前広場ですが、機能的に纏まっている印象です。
クルマ寄せ、バス乗り場付近の様子です。
駅舎外観(在来線側・桜門口)
続いては在来線側の駅舎の様子です。新幹線側と打って変わって、赤煉瓦風のレトロ感をちりばめたデザインとなっています。これは、武雄温泉には東京駅の設計者、辰野金吾が手掛けた楼門があり、これを駅舎のデザインに活かしている為です。
真正面からみた在来線駅舎の様子です。
角度を変えてみた様子です。
駅舎の入口付近は、少しだけ東京駅を連想させるデザインとなっています。
在来線・改札外コンコース
在来線側から駅構内に入ってきました!
在来線側には観光案内所・物産店・キオスクなどがあります。
在来線改札口の予定です。有人改札で規模はミニマムな感じでした。
在来線側を抜けて振り返った様子です。
新幹線側に向かいます。在来線側とは高低差がありエスカレーター、エレベーターで結ばれています。
新幹線・改札外コンコース
新幹線側から先ほどのエスカレーターを見た様子です。
こちらが新幹線側のコンコースの様子です。木質感のある天井が良い感じです。
自動券売機の様子です。設置台数が少ないので発車時刻が近づくと行列が出来る事がありました。
武雄温泉駅観光案内所・武雄旅書店の様子です。観光案内、お土産販売、手荷物一時預かり、レンタサイクルなどのサービスがあります。隣接する待合フリースペースでは、武雄のやきものの展示や無料Wi-Fi、コンセントがあり武雄温泉をイメージしたデザインとなっています。
コンコースを見通した様子です。全体的に質感が高く、最新の新幹線駅の面目躍如といった所でしょうか・・。
新幹線・改札内コンコース
いよいよ新幹線ホームに向かいます!こちらは西九州新幹線の改札口付近の様子です。みどりの窓口はガラス部分が大きく透明感のある仕上がりとなっています。
新幹線の自動券売機は3通路。将来の利用者増に対応出来る様に増設するスペースがあります。
発車票の様子です。3色LEDで標準的な情報量。コスト削減の跡が見えます。
新幹線の改札を抜け、ラッチ内に来ました!メチャクチャ広々としています。案内サインが無ければ「巨大温泉ホテルのロビー」といっても通じる位高級感があるコンコースです。
振り返って改札口側を見るとこんな感じです。写真左側の「12番線」は新幹線の発着が無い時は閉鎖されている様で、進入できない様にバリケードされていました。
ラッチ内コンースの突き当たりにはトイレがあります。
ホーム階に続くエスカレーター付近の様子です。
新・在の対面乗り換えが可能なホーム
ホーム階にやってきました!
武雄温泉駅は「新幹線」とそれを受ける「リレー特急スムーズ」がスムーズに乗り継げる様に、同一ホーム上での対面乗り換えとなっています。写真の右が新幹線、左がリレー特急です。新在の乗り換え時間は3分間です。
新幹線「かもめ」の様子です。新幹線側にはホームドアがあります。
在来線側にはホームドアがありません。
特急形電車787系のロゴマーク。787系は「特急つばめ」として投入された、JR九州を代表する花形特急車でした。
ホーム設備
新・在乗り継ぎを担うホームの様子を見て行きます。
天井の予定です。新幹線側はビルの内部の様な天井で覆われています。
発車票の様子です。こちらも3色LEDとなっています。
驚いたのがホームドア。開口部が過去最高に狭いです。それだけ正確に新幹線を止める事が出来る、高精度オペレーションの証しです。
改札階に繋がるエレベーターの予定です。
待合室の予定です。外壁が渋い青色で落ち着いた印象です。待合室としては、ありそうで見かけない色使いだと思います。
内部の様子です。木目調の床材にハイバックの1人掛けベンチが並んでいます。
自動券売機の様子です。新幹線「かもめ」のラッピングですね。
ゴミを回収するカートペールも「かもめ」色でした!
最後はームを見通した予定です。西九州新幹線は概ね30分ヘッドで運転されていますが、停車パターンが複数あって、嬉野温泉駅や新大村駅を通過するパターンがあり、取材スケジュールを組むのに難儀しました。いろいろ調べると、嬉野温泉駅、新大村、諫早の3駅を長崎駅発15時〜夕方の日没までに取材するのは不可能である事が解り、諫早駅は翌朝に取材する事にしました。
次の停車駅は「嬉野温泉駅(うれしのおんせん)」です!!
西九州新幹線の各駅
787系、今も渋くて力強いフォルム、且つ美しい華のある車両です。「特急つばめ」でビュッフェ車も繋ぎ長距離、長編成で優雅に走っていたころが大好きでした。モノトーンの車体とデッキですが、ドアの内側が真っ赤に塗装されていたり、色の使い方・見せ方が洗練されています。もうデビュー30年超でしょうか。色褪せない名車ですね。