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大阪メトロがドーム前千代崎駅で顔認証改札機の試験開始!QRコードも併せてテスト



Osaka Metro(大阪メトロ)は、大阪市西区のドーム前千代崎駅に、鉄道会社としては全国初となる顔認証自動改札機の試作機を設置し試験運用を開始します。今後、改良を重ね2024年までにメトロ全駅への導入を目指す計画です。顔認証自動改札機は、改札機に備え付けたカメラが通過する乗客の顔の特徴をとらえ、事前に登録した顔写真のデータと符合すれば扉が開く仕組みです。ICカードや定期券・乗車券を出し入れをする乗客の負担を軽減するほか、一層のペーパーレス化を図り、改札機の駆動部を減らす事でコスト削減につなげる狙いがあります。

 

 



大阪メトロはメーカー4社(オムロンソーシアルソリューションズ、高見沢サイバネティックス、東芝インフラシステムズ、日本信号)と協力し、2019年4月から開発に着手していました。2019年12月10日から2020年9月末まで、同駅や大国町駅、動物園前駅、森ノ宮駅の4駅に、それぞれ異なる改札機を試験導入することにより機能性、利便性やデザインについて比較検証が行われます。実証実験は一般利用者は対象とせず職員を対象として行われます。

 

 

 

今回設置された試作機


現地の様子です。試作機は2台設置されていました。

 

 

 

 


天井に設置された状態監視用のカメラです。AXIS製でした。

 

 

 



ケース内に納められた顔認証用カメラです。上の写真は露出調整して中身が見える様にしてあります。実際はカメラ本体が目立たない様になっています。

 

 

 

 


フラップ版の様子です。アクリル製でメチャクチャ「サイバー」な雰囲気です!

 

 

 

 

QRコード対応改札機の実用化も



顔認証と併せてQRコードリーダーの実証実権も行われます。これは将来的にスマートフォンに乗車券や1日パス、周遊券などを配信し、QRコードを表示させる事を見据えていると推測されます。インバウンド客に、マルチリンガル対応のWebサイトを用意しクレジットカード決済でチケットを販売、QRコードで配信すれば、利用者のユーザビリティの向上が見込める他、駅窓口の対応工数縮減が見込めます。

 

 

 

 

Osaka Metroの攻めの姿勢を評価したい!



 

民営化により誕生したOsaka Metroは、従来の枠組みでは出来なかった事を実現する方向性で動いている様に見えます。「民営化して変わった!」事をアピールする目的も見え隠れしますが、そのアグレッシブな姿勢を評価したいです。顔認証自動改札機1つ見ても様々な意見が出てきそうです。認証速度はラッシュに耐えられるのか?マスクを外して認証させると感染症予防の観点からよくないのでは?そんなお金があるなら運賃を値下げしろ、等など・・・。

意見は様々ですが、現状で思いつく問題点を考えて動きが遅くなる事が一番良くないと思います。それを五月蠅く言い出すと『何もしない・現状維持』が最適解になるからです。僕は『やってみなはれ』の精神でOsaka Metroの攻めの姿勢を応援したいと思いました。

3 COMMENTS

三刀流

マスクやサングラスは外して通るようになるのですか?

ころろ

通信容量の小さいQRコードの導入には個人的には懐疑的です。
中国で普及したため、祀り上げられてはいるものの、光学センサーに頼るが故の容量の小ささ、通信速度の遅さとデメリットも大きいです。
容量の細さはセキュリティーの限界にも繋がるため、世界規模で見ると、実際にはイマイチ普及が進んでいないのが実情です。

今後、スマートフォンなどの携帯端末は、電源を含めた全ての外部接続有線の全廃が急速に進む模様なので、個人所有の端末との無線通信に重点を置く方がよいのではと考えています。
観光客は端末を必ず持っていますし。

匿名大阪市民

ロング様の最後のコメントに大いに同意します。
ただ、顔認証を嫌がる方もいらっしゃるでしょうから、将来本格導入する際には顔認証でないゲートも各改札口に残してもらいたいと思います。
今朝すまたんで見ましたが、中国はこの方面がめっちゃ進んでるんですね(あの体制ですから怖いくらいに)。QRコードのほうはすまたんでも昨日のNHKニュースほっとでも紹介しませんでしたので当記事で書いていただいて有難いです。

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