
【出典元】→くまもと経済プレス(PDF)
熊本・桜町再開発事業は、九州産業交通ホールディングスが熊本交通センター一体で計画している大規模再発事業です。商業施設、コンベンションホールなどのMICE施設、ホテル、マンション、バスターミナル、駐車場を一体的に整備し熊本交通センター一帯2万8千㎡の敷地に、地上15階、高さ73.66m、延床面積15.96万平米の複合ビルが建設されます。再開発ビルの高さは約73mになり、熊本市の基準である海抜55mを超える見込みですが市は公共性の高さから容認するそうです。
再開発ビルに入居するホテルの客室数は約200室で、面積は約6000-8000㎡。アッパーグレードの宿泊特化型を想定しています。マンションは世帯数150戸程度で、面積は約1万1000-1万2000㎡。ホテルと住宅については2月7日まで提案受付、2月中旬に事業者を選定する予定です。

建て替え計画が具体化した熊本交通センター。延べ床約16万㎡の巨大ビルに生まれ変わる
再開発ビルは、商業施設やシネコンが入る北東側を地上4階に抑え、屋上に和風庭園を階段状に配置し、ホテルやMICE施設からは屋上庭園越しに熊本城や阿蘇を望めるような設計となっています。同計画の施設コンセプトは、まちにひらかれた「おもてなしの庭」。桜町地区を熊本城と庭つづきとなる交流拠点と位置づけており、歩行者空間シンボルプロムナード沿道の壁面を後退させ、エントランス広場やテラスなどの空間を確保し熊本城域と繋がる賑のある空間構成を目指します。ちなみに中核となるMICE施設のMICE(マイス)とは、
Meeting(会議・研修・セミナー)
Incentive tour(報奨・招待旅行)
Convention又はConference(大会・学会・国際会議)
Exhibition(展示会)
の頭文字をとった、ビジネストラベルの一形態を意味する造語です。MICEは、一度に大人数が動くだけでなく、一般の観光旅行に比べ参加者の消費額が大きいことなどから誘致に力を入れる国や地域が増えています。

