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熊本空港『新旅客ターミナルビル』を日帰りで見てきた!Part.1〜外観・到着ロビー・一般エリア商業施編【2023年3月23日開業】



熊本空港(愛称:阿蘇くまもと空港)の新旅客ターミナルビルが2023年3月23日にオープンしました!

熊本空港は、熊本県の益城町に所在する空港です。2020年4月からコンセッション方式で民営化され、三井不動産を代表とする11社によるコンソーシアムが出資する熊本国際空港株式会社に運営が移管されました。

旧ターミナルビルの老朽化が進んでいた事に加え、2016年4月に発生した熊本地震で大きな被害を受けた事から、コンセッション方式での民営化のタイミングで、旧旅客ターミナルビルを解体し高い耐震性能を持つ、新ターミナルビルに建替えられました。

 

 

空港の施設配置



新旅客ターミナルビル開業後の空港施設はこんな感じで配置されます。2023年3月23日に1期開業として「新旅客ターミナルビル」がオープン。続いて2024年秋頃に「一般エリアの商業ゾーン」及び「広場」が開設されます。

 

 

1:外観デザインは熊本城をイメージ



新旅客ターミナルビルは、鉄骨造、地上 4階建て、延床面積:約37,500㎡、店舗面積:約4,200㎡の規模です。設計は日建設計・梓設計JV 、施工は大成建設、環境デザインは、ディ・ブレイン研究所が担当。2021年1月15日に着工し、2023年3月23日にオープンしました。国内・国際線を一体化し、高い耐震性を備えた最新鋭のターミナルビルとなっています。

 


新旅客ターミナルビルは、国内線・国際線が一体となっており、「熊本地震からの創造的復興のシンボル」に位置づけられています。外観デザインは、熊本城の黒漆・漆喰をイメージした陰影のあるデザインが特徴で、シンプルなデザインの中から「力強さ」を感じました。

 

 



新ターミナルビルは、国から要求された水準を上回る高い耐震性能を備えた、大地震などに耐えられる構造となっており、複数の変電所から電気を受けられるよう受電系統を多重化し、72時間供給を持続する非常用発電機も備えるなど、熊本地震の教訓を活かした安全性の高いな建物が新設されました。

 

 


2024年秋頃に開業予定の「商業施設棟」の様子です。

 



2024年秋頃をめどに、空港リニューアルの2期として、旧国際線ターミナルの跡地などに、広場を中心とした「地域にひらかれたにぎわい空間」を設置。先ほどの商業施設棟とあわせて開設される予定です。

 


平面駐車場の様子です。

2:クルマ寄せ・バスターミナル


クルマ寄せ付近の様子です。新しい施設なので無駄のない機能的なレイアウトとなっています。

 


大きな立体駐車場が設けられました。

 


立体駐車場とターミナルビルの位置関係はこんな感じです。


バスターミナルは「斜め駐車」が可能な配置となっています。

 


木材をつかった上屋が良い感じです。全体的に「熊本城」をリスペクトしている事が感じられるデザインだと思いました。

 

3:国内線・国際線チェックインカウンター

 

新旅客ターミナルビルのフロアマップです。1階は、正面左から「チェックインロビー」「到着ロビー」「商業ゾーン」に分かれています。

 



続いて旅客ターミナルビルの中を見て行きましょう!新旅客ターミナルビルは、国内線・国際線が一体となっており、1階に国内線・国際線のチェックインカウンタと到着口、土産物店の「あそ~ら」「セブンイレブン」「タリーズコーヒー」「和食りんどう」などがあります。

 


エントランスやサイン計画は、熊本城の石垣や加藤清正の家紋「蛇の目の紋」などをモチーフにしており、国内線が黒、国際線が白で統一されるなど、視認性の向上が図られています。

 


国内線チェックインカウンター付近の様子です。

 


国内線の奥に「国際線」チェックインカウンターがあります。

 


サインシステムの色は「白色」です。

 


国際線チェックインカウンター前から、1階を見通した様子です。

 

4:到着ロビー・一般エリアの商業施設


ターミナルビル1階の真ん中付近に移動しました。暖色系の照明で区分されており、直感的に場所が分かります。

 

 


到着ロビーは案内所や船を形取ったベンチなどがあります。

 

 




国内線・国際線の到着口付近の様子です。実際はセブンイレブンを挟ん左右に離れています。

 


商業施設ゾーンに移動します。新旅客ターミナルビルの開業後に「一般エリアの店舗が少なすぎる」という意見が出てます。

 

 


タリーズコーヒー。一般エリアで唯一気軽に入れる飲食店です。

 


和食の「りんどう」。けっこう大きな和食レストランですが、営業時間が11時〜なので朝のラッシュ時に使う事は出来ません。

 


商業施設エリア側からターミナルを見通した様子です。2024年秋に別棟の「商業施設」がオープンしますが、それまでの間、一般エリアの飲食店がに加え、「タリーズコーヒー」「セブンイレブン」11時オープンの「りんどう」という状況は厳しい感じがしました。

 

5:オープンが待たれる商業棟


つづいて来年秋にオープン予定の商業施設棟を見て行きましょう。旅客ターミナルビル本館に比べると小規模で簡素な印象がです。将来的に利用客が増え、旅客ターミナルビルを拡張する際に簡単に取り壊せる様になってるのかも・・・という妄想が思い浮かびました。

 

 


商業施設棟は完成していますが、テナントが未入居となっています。

 


クルマ寄せ側の外観です。

 


館内の様子です。ここに複数のレストランが並べば、先ほどの「一般エリアの商業店舗少なすぎ問題」は解決しそうです。

 

 


商業施設棟の一角には、自動販売機とガチャガチャが並んだ休憩スペースがありました。暫定利用ですね・・。

 

 


商業施設棟の一番奥からターミナルビル側を見通した様子です。写真中央奥にある自動ドアを抜けると、旅客ターミナルビル1階に到達します。

 


例によって写真の枚数が莫大になったのでPart2:〜出発ロビー・ウォースルー型商業施設編〜に続きます!!

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