富山駅付近連続立体交差事業は北陸新幹線建設工事に伴い富山駅付近を高架にする連続立体化工事です。北陸本線・高山線、約1.8km、富山地方鉄道本線、約 1.0kmが高架化されます。
【概要】1、対象路線:JR北陸本線・高山本線/富山地方鉄道本線
2、事業延長:JR線 約1.8km,富山地方鉄道線 約 1.0km
3、事業期間:平成17年度~平成28年度
4、事業費:約250億円
【引用元】
→富山県:富山駅付近連続立体交差事業について
【過去記事】
→富山駅付近連続立体交差事業ー高架化された「あいの風とやま鉄道線」上り線とJR高山本線の状況
→富山駅付近連続立体交差事業ーついに開業した北陸新幹線富山駅!
→富山駅付近連続立体交差事業ー新設計された中央コンコースは天井が高くて開放的!
→富山駅付近連続立体交差事業ー北陸新幹線高架下に乗入れた富山地鉄市内電車
→富山駅付近連続立体交差事業ー南口駅前広場の状況 15.09
→富山駅付近連続立体交差事業 14.12
→富山駅付近連続立体交差事業 14.08
→富山駅付近連続立体交差事業 14.04
→富山駅付近連続立体交差事業 13.05
→富山駅付近連続立体交差事業 12.09
→富山駅付近連続立体交差事業 12.02
→富山駅付近連続立体交差事業 11.02
→富山駅付近連続立体交差事業 10.12
→富山駅付近連続立体交差事業 10.05
前回の取材が2013年11月だったので、約5ヶ月振りの取材です。今回に現地を訪れてみると、新幹線ホームの全体と在来線ホームの上屋が出来上がっており高架駅の体裁が整ってきました!
神通川橋りょうの様子です。神通川橋りょうは4径間連続エクストラドーズド橋(PDF)と呼ばれるシンボリックな橋となっています。呉羽山方面の桜が満開で綺麗でした。
今回は富山市の都心側、南口の様子も見てきました。おお〜〜!!以前の富山駅からは想像が出来ない変貌ぶりです!青みがかったガラス窓が爽やかな印象です。
※現地に掲示されたいたパネルを撮影しました。以下同じ。北陸新幹線の開業に合わせて富山駅は大きく変わります。大規模な駅前広場が整備される他、富山駅を挟んで南北に分断されていた路面電車網が接続されます。
現在の駅前広場の様子です。バスターミナルの上屋の構築が行われています。
富山駅高架化の最大のトピックスとなる路面電車の延伸区間の様子です。富山駅の高架化に合わせて、富山市都心部を走る路面電車の市内線を北側に延伸し、JR高架駅直下に新しい富山駅電停を整備、富山市北部を結んでいる富山ライトレール線と直結されます。この延伸区間が開業すると富山港方面に伸びる郊外路線がそのまま都心部まで乗り入れる事になるので、富山の路面電車網は欧州の都市に匹敵する本格的なLRT網を持つ事になります。
先日ご紹介した高岡駅の万葉線延伸を大規模にしたイメージですね。
高架下の富山駅電停の完成予想パースです。このイメージで完成すれば本当に凄い。新幹線、在来線、路面電車が効率よく接続される事で公共機関の利便性が飛躍的に高まりそうです。富山市内を縦横に結ぶ路面電車網は、ますます地下鉄的な利用がされると思います。JRの中心駅に市内線を引き込んで利便性を高めた先例として、規模は違いますが小倉駅の駅ビル内に乗り入れている北九州モノレールがあります。広島市の広電も広島駅に直結する高架の短絡線を新設して利便性を高める構想を進めているそうです。
現在の様子です。写真の真ん中あたりに新しい富山駅電停が設けられます。ライトレールの都心乗り入れは本当に楽しみなのですが、新幹線開通に合わせて在来線の高山本線と北陸本線上り線が高架化され、残りの在来線部分の高架化は数年後になるそうなので延伸区間の開通までは暫く時間がかかりそうです。
最後は、富山駅北側に発着する富山ライトレールの富山駅北電停の様子です。新幹線の開業に伴う駅の高架化、されに路面電車の郊外路線の都心部乗り入れ。富山市の公共交通機関は大きな転換期を迎えています。