福岡都市高速道路の福岡空港国内線ターミナルへの延伸計画が進んでいます。2025年3月末に予定される福岡空港の滑走路増設と同時期の供用開始を目指していましたが2029年度前後に遅れる見込みです。福岡北九州高速道路公社が来年度から事業に着手する予定です。事業期間は2030年度までの10年間で建設費は約470億円。国道3号などに工事期間中設ける仮設道路の撤去も事業期間に含まれており、高速道の供用開始は事業完了より1、2年ほど早まる見込みです。
【出展元】→平成30年12月議会 第4委員会報告資料 福岡空港関連 自動車専用道路 の検討状況について
→福岡広域都市計画道路1・4・1-3号 都 市 高 速 道 路 3 号 線 延 伸 事 業 環境影響評価準備書 の概要
都市高速の延伸は、滑走路増設で利用者の増加が見込まれる空港へのアクセス向上と国道3号の渋滞緩和を目的に計画されました。豊ジャンクション付近から空港北口交差点付近まで、約1.8kmをトンネルと高架で結び、現在は連結していない九州道太宰府インターチェンジ方面の都市高速と接続します。
計画では天神・博多方面からの福岡高速3号線を空港方面へ延伸し、太宰府方面からの福岡高速2号線と約400mの連結路で接続。国道3号の直下をトンネルで立体交差し、一般道出口と空港出口の2カ所の出口を設け国内線ターミナルに接続します。空港出口はトンネル構造も検討されましたが、アクセス利便性を確保しつつトンネル延長を短縮できるよう都市高速専用右折レーンによる平面部での接続となりました。福岡空港からの計画では空港北口交差点の西側に一般道入り口を設け、国道3号の下をトンネルで立体交差し新設する料金所を通過した後、天神や太宰府方面へ分岐します。トンネル部の延長は掘り割り部を除き200m程度になる見込みで工法は開削工法や推進工法などが検討されています。
延伸計画が完成すれば国内線ターミナルへの所要時間は現在の一般道を利用するのに比べ約5~10分短縮され、信号交差点を3~13カ所回避でき定時性の向上も見込まれます。また、主要渋滞箇所である周辺の交差点の混雑緩和も期待されています。
名 称:福岡広域都市計画道路 1・4・1-3 号. 都市高速道路3号線延伸事業
主な構造:高架構造、トンネル構造
道路延長:約 1.8km(うち連結路 0.4km)
車線数:4車線(1方向2車線の計4車線)
設計速度:60km/h
概算建設費:約 470 億円
費用便益比:1.1(推計値)