MENU

カテゴリー

アーカイブ

最近のコメント

【再都市化ナレッジデータベース】

関空第1ターミナルの改修費700億円の最大半分を政府が支援。財政投融資で低金利で貸出し金利負担軽減分をリノベーションに充当

日経新聞が伝える所によると、政府は2020年12月15日に、2021年に着工する関西国際空港の第1ターミナルの改修費を支援することを決めたとの事です。新型コロナウイルス感染拡大による旅客の激減で関空を運営する関西エアポートは経営が厳しくなっており、工事の進捗に影響が出かねないと判断したためです。 報道によると、同日に閣議決定した20年度第3次補正予算で、関空の施設を保有する国傘下の新関西国際空港会社に財政投融資で2000億円を低金利で貸し出しを行い、空港会社は既存の債務と置き換え、将来の金利負担が軽くなった分を第1ターミナルの改修費に充てます。約700億円とみられる事業費のうち、最大で半分を賄う計画です。  


 

T1 リノベーション変更後工事スケジュール



関西国際空港を運営する関西エアポートは2020年10月26日付けのニュースリリースで、計画している主力の第1ターミナル改修の着工時期を、今年12月から来年6月に延期すると発表しています。新型コロナウイルスの流行が長期化しており、その影響を受け、関係者と の調整に一定の時間を要する為、との事で2025年の大阪・関西万博の開幕前としていた、全体計画の完成時期は2026年秋にずれ込む見込みです。

着工が半年遅れる事で、Phase4の2F 国際線出発エリア南北商業施設の運用開始が2026 年秋頃にずれ込みます。但し、国際線旅客の受け入れ能力を年間3000万人から4000万人に引き上げるPhase3の4F 新保安検査場及び 3F 国際線ラウンジの回収は2025 年春頃の完成予定で万博に間に合わせる計画です。Phase3により空港オペレーション機能は完成します。防災対策を含めて約1千億円の投資額は変更ありません。

 

2021 年 6 月頃 T1 リノベーション工事着工
2022 年秋頃 2F 新国内線エリア等(Phase1)運用開始
2023 年冬頃 2F 国際線出発エリア中央等(Phase2)運用開始
2025 年春頃 4F 新保安検査場及び 3F 国際線ラウンジ(Phase3)運用開始 ※空港オペレーション機能完成
2026 年秋頃 2F 国際線出発エリア南北商業施設(Phase4)運用開始

 

 



コロナの影響により関西空港は甚大な被害を受けていますが、ここのタイミングでの政府支援は非常に意義深いと思います。今までの関西空港の扱いを思い出すと考えられない待遇の変化です。コロナ前のインバウンド需要炸裂による外国人観光客の集客は、日本国全体に想像以上の経済効果をもたらしました。関西空港は、インバウンド需要を引き寄せる「外貨獲得マシーン」として国に認知されたのかもしれません。

 

 

 



世界規模で見ると、観光産業は自動車産業を上回る巨大産業です。過去70年間に渡って一貫して拡大している数少ない巨大産業です。過去にもSARSやMARS、リーマンショックなどで下振れする事はありましたが、数年後には回復基調に戻ってきました。

昨年までのインバウンドの加熱、たとえば黒門市場の状況を見て「観光なんて水物に注力するな」「観光客に依存したから」「日本人を無視した」などとインバウンドをこき下ろす論調が見られましたが、僕は全くそうは思いません。黒門市場は、日本人客が少なくて商店街の衰退が著しい状況で、生き残る為にインバウンドの波に活路を見いだし独力して変化して成功したのだと理解しています。変化に対応出来ない商売人は競争に負けて廃業するしかありません。

もちろんインバウンド一本足打法は危険だと思いますが、自動車産業を上回る市場を捨てる事はもっとナンセンスです。複数ある産業の1つとして、コロナ明けの需要を確実に取り込む動きが今から必要です。関西空港のターミナル改修に対する国の支援は、そのあたりを明確に意識しているのだと思います。

2 COMMENTS

三刀流

観光産業は巨大産業です。同時に、もろくて不安定な水物でもあります。コロナでそのことが実証されました。予測不能な事態が起きても、最小限の被害ですませるような準備が必要でしょう。
その一つが超長期滞留型観光地づくりです。世界の富裕層が月・年単位で過ごす観光地。老後の長い余生を送る場所に選ばれるような場所。豊かな自然、飽きない文化(芸能・スポーツ・文化財)、充実した滞在施設・医療体制がある地域です。関西はその条件がそろった場所だと思います。
コロナのように国外渡航ができなくなっても、滞在者にはそのまま過ごしてもらいす。

sasasa

世界経済フォーラムが2030年の私有財産制の廃止を目標としていて、そうなると借金によって生まれる現行通貨は全て紙切れになる。とすれば、これから世界経済が崩壊してグレートリセットということに。そうなれば、需要の回復は2035年以降になるわけで今すぐ改修をやる必要は無いのでは?経済が崩壊しても空港が維持できるように務めるのが優先だと思うけどなぁ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です