阪神高速の1号環状線および16号大阪港線 は、大阪都心部の都市活動や市民生活を支える大動脈の役割を担う重要な路線です。 現在、湾岸・神戸方面から都心に向かう、大阪港線東行きから環状線北行きには直接接続されて無いため、環状線北側に接続している11号池田線や12号守口線に向かうには一方通通行の巨大なルーレット状になっている環状線の南半分をグルリと半周する必要があります。
また、大阪港線の阿波座付近は、神戸線との合流部と阿波座出口の分合流が近接しているため交通の錯綜が発生しており、環状線の信濃橋付近においても、大阪港線の渡り線の合流部 と土佐堀出口の分流部が近接しているため交通の錯綜が発生し渋滞が多発しています。この様な状況を打破する為に、大阪港線東行きから環状線北行を直接結ぶ渡り線の建設工事及び、渡り線前後の各幅工事が行われています。
【過去記事】
→阪神高速-西船場JCTの建設状況 15.12
→阪神高速-西船場JCTの建設状況 15.07
【出典元】
→阪神高速の取り組み > 阪神高速の建設中道路 > 西船場JCT
西船場JCTの建設に合わせて、大阪港線の約800mが1車線拡幅される他、環状線も土佐堀出口までの約710mの区間が拡幅され、この区間は4車線になります。
こちらはオリックス本町ビル付近に建設される、信濃橋渡り線の様子です。オリックス本町ビルが角にある為、空間的な余裕が無いので「どうやって接続するんだろ?」と思っていましたが、オフィシャルサイトの完成予想図を見ると、急カーブで強引につなげる様です。
オリックス本町ビルから見た、現地の様子です。
上から見下ろしても増線部分が出来上がりつつ事がわかりました。
地上から見た様子です。北側に増築された高架橋脚の腕の上に増線部の構築が進んでいます。
前回の撮影が2015年12月頃だったので約1年9ヶ月振りの取材でしたが、これだけ期間が開くと相当工事が進んだ事が実感出来ました。
先ほどの写真とは反対側、東側から北側(写真左)に向かって急カーブする辺りの様子です。
不思議な形の橋脚が出来上がっていました。この辺りから本線と分離し徐々に高度を下げつつオリックス本町ビルの南東角付近で急カーブし環状線に合流する計画です。
環状線も今回の渡り線の整備に伴い、土佐堀出口付近まで1車線が増線されます。この増線工事に伴い、信濃橋入り口は閉鎖されました。
閉鎖された信濃橋入り口の北側では、環状線の増線工事が進んでいます。
完成後、この区間の環状線は北行5車線になります。
SECRET: 0
PASS: 2b52e331129aa396df9e167518164312
建設の進み具合がわかりやすくてよかったです。ちょうどこのオリックス本町ビルの「足もと」でカーブしますし、工事状況を観察するのにこれほど最適な場所はほかにはないでしょうね(╹◡╹)