近鉄バスは2021年8月18日付けのニュースリリースで、大気環境の改善および地球温暖化防止の観点から国土交通省が支援する「自動車環境 総合改善対策費補助金(地域交通グリーン化事業)」を活用して、2台導入し、2路線で運行すると発表しました。
電気バスは、BYDジャパン製の小型電気バスJ6。乗車定員29人 、最高速度 約70km/h、充電時間約3時間で航続距離は200km です。※乗車率65%、エアコン利用なし導入される路線は、八戸ノ里駅と市立東大阪医療センターを結ぶ「東大阪病院線」、大阪上本町駅とJR桃谷駅を結ぶ「警察病院線」の2路線で、10年間で約428トンのCO2削減効果(関西電力試算)を見込んでいます。電気バスは、走行中に二酸化炭素や大気汚染物質を排出することがなく、騒音、振動も抑えられるなど、環境 への負荷を大きく低減することができます。また、災害時には電気バスの蓄電池を非常用電源として活用するこ とも可能です。同社は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて積極的に取り組み、SDGsが目指す持続可能な社 会の実現に貢献する考えです。
【出展元】→2050年カーボンニュートラルの実現に向けて 大阪市、東大阪市の2路線に「電気バス」を導入
日本市場初の量産型小型電気バスJ6
BYDの小型電気バス「J6(ジェイシックス)」は日本市場初の量産型小型電気バスで、日本における小型路線バスの利用ニーズを基にノンステップ仕様都市型2パターン、郊外型1パターンを展開しています。価格は1950万円(税別)。
J6は、バッテリー内製メーカーとしての技術力で、小型電気路線バスとしてクラス日本最長の走行距離200kmを実現しました。電器はAC400Vの専用品となり、容量105kWhのバッテリーを3時間で充電します。J6はバッテリーでのモーター駆動による走行で、ディーゼルバスに比べ圧倒的な低騒音走行を実現し、走行時の排ガスがゼロとなるため、社会的責任であるCO2排出量削減に大きく貢献。また、日本の市場ニーズに対応するため、部品のモジュール化なども行なってメンテナンスの効率性を高めています。
J6主要スペック | |
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全長×全幅×全高 | 6,990×2,060×3,100mm |
航続距離 | ≧200km |
充電時間 | 3時間 |
バッテリー容量 | 105kWh |
乗車定員(都市型 I) | 31人 |
乗車定員(都市型 II) | 29人 |
乗車定員(郊外型) | 25人 |
この中国製のバス、正面から見たデザインなのに何故か後ろ側に運転席があるように見えてしまいました(^_^;)