JR四国初のハイブリッド車両「3600系」、徳島地区で営業運転開始 高徳線・牟岐線・徳島線に投入



JR四国の新型ローカル車両「3600系」が、2026年6月27日に徳島地区で営業運転を開始しました。初列車は徳島駅14時30分発の普通列車・阿南行きです。今後は、高徳線、牟岐線、徳島線の一部普通列車で運転されます。

3600系は、JR四国で初めてハイブリッド方式を採用したローカル車両です。ディーゼルエンジンで発電した電力と、蓄電池に貯めた電力を使い、モーターを駆動して走行します。JR四国は、環境負荷の低減、乗り心地の向上、安全性・信頼性の向上を特徴に挙げています。

初列車は徳島14時30分発・阿南行き

営業運転は、徳島駅14時30分発の阿南行き普通列車から始まりました。3600系で運転される主な列車は、徳島14時30分発・阿南行き、阿南15時56分発・阿波池田行き、阿波池田19時51分発・徳島行き、板野6時49分発・徳島行き、徳島22時26分発・板野行きです。

ただし、高徳線の一部列車は曜日によって1000型で運転されます。また、検査などにより3600系で運転しない日もあります。

台風接近で出発式と試乗会は中止

営業開始に合わせ、徳島駅では出発式が予定されていました。営業開始前には、抽選で50組100人を招待する試乗会も計画されていました。

しかし、台風接近による悪天候が予想されたため、試乗会と出発式はいずれも中止となりました。あわせて、徳島駅コンコースで予定されていた「3600系営業運転開始記念入場券」の臨時発売も中止されています。

一方で、3600系の営業運転は予定通り始まりました。記念入場券についても、徳島駅、JR四国ツアー徳島支店、阿南駅、阿波池田駅の各窓口では、6月27日10時から販売されました。

LED照明、液晶ディスプレイ、バリアフリー設備を採用



3600系では、車内設備も更新されています。室内照明にはLEDを採用し、明るい車内空間としました。車いすスペースと車いす対応トイレを設置し、バリアフリーにも対応しています。



また、JR四国の車両として初めて、客室内に液晶式ディスプレイを設置しました。停車駅や行先などの情報を表示し、利用者に分かりやすく案内します。

走行面では、駅停車時のアイドリングストップによる静粛性の向上や、気動車特有のギアチェンジをなくすことによる乗り心地の改善が図られています。車内とトイレには非常通報装置を設け、客室用防犯カメラも備えています。

老朽化したローカル気動車の置き換えへ



3600系は、老朽化したローカル気動車の置き換えを目的に開発された車両です。今回営業運転を開始したのは量産先行車で、2両編成2本の計4両です。JR四国は、量産先行車を含めて35編成70両を製作する計画です。量産車は2027年度から順次導入される予定で、今後の車両更新が段階的に進む見通しです。

徳島地区では、国鉄時代に製造されたキハ40・47形などの気動車が長く使われてきました。3600系の投入により、普通列車の環境性能、快適性、バリアフリー対応、安全設備が更新されることになります。

公式Xでも営業開始を発信

JR四国広報室やJR四国徳島駅の公式Xでも、3600系の営業運転開始や記念入場券の発売について情報が発信されました。営業開始当日は、式典こそ中止となりましたが、JR四国初のハイブリッド式ローカル車両は予定通り乗客を乗せて走り始めました。

3600系の営業運転開始は、徳島地区の普通列車における車両更新の大きな一歩です。今後、量産車の導入が進むことで、JR四国のローカル線車両は少しずつ新しい世代へ移行していきます。




【出典】
JR四国ニュースリリース、JR四国3600系特設サイト、JR四国「3600系」式典等中止のお知らせ、JR四国ツアー、JR四国広報室公式X、JR四国徳島駅公式X、徳島新聞、トレたび、鉄道新聞

Visited 1,133 times, 1,133 visit(s) today