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阪急の新型自動改札機にブランド造りの意識と拘りを感じた話



阪急の自動改札機は従来機種が更新時期を迎えており、徐々に新型機への置き換えが進んでいますが、新型自動改札機のデザインが非常にカッコイイ!あまり話題に上がらない気がしますが、見れば見るほど「洗練されたデザインだな」と感じました。

阪急は1967年に阪急北千里駅に世界で初めて鉄道駅の自動改札機を設置しました。その後、ストアードフェアシステムの導入、ラガールカードの利用開始やICカードの導入などのタイミングで機器の更新が行われてきました。

 

 

 

今回、阪急に新しく設置している改札機は、種々の機能アップに合わせて特にデザインに注力されました。上の写真は真正目から見た様子ですが、角ばった部分が減らされ極力曲面が多い形状にすることで見た目に優しさが表現されています。

 

 

この曲面を用いた先頭形状ですが、昔の有人改札へのリスペクトを感じました。

 

 


こちはJR金沢駅にあった有人改札口の例です。駅員さんが立っているブースと、阪急の新型自動改札機の正面デザインが似ていると思いました。

 

 

 

新型自動改札機の細部を見て行きます。新型機はツヤを抑えたステンレスボディに、ベースの赤み掛かったダークブラウンと、アクセントのカッパーゴールド(銅味掛かった金)でラインを引いたトップ部分を合わせて上品さや落ち着きが表現されています。ダークブラウンは阪急マルーンを連想させますね。

 

 

ICカード専用機は利用者が認識しやすい様に、矢印をスクロールさせ、PiTaPaを思わせる青色で着色されています。

 

 

 

 

 

斜め上から自動改札機を見た様子です。

 

 

 

 

無駄をそぎ落とし、使いやすさにこだわり、デザイン性を高めた自動改札機は、洗練された「モノ」から感じる「美しさ」を見いだすことができます。

 

 

 



 

「デザインに注力した」自動改札機を大々的に導入してくる所に阪急の恐ろしさを垣間見ました。

より完成された鉄道を目指して、大きな所から小さな所まで。ブランドを明確に「意識した上で」こだわりを持ち続ける阪急は、この意識が途切れない限り、ブランドは今後も盤石だと思いました。

1 COMMENT

さんたん

近年、大手私鉄各社で相次いでいる有料座席の特別車(京阪でいえばプレミアムカー)を阪急が登場させていない、「京とれいん」も特別料金不要なのは庄内事件のせいなのかなあと。

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