富良野に「ウェスティン北海道富良野リゾート」2029年夏開業 積水ハウスが195室・延床1.7万㎡を開発



マリオット・インターナショナル、積水ハウス、パシフィカホテルズは、北海道富良野市に「ウェスティン北海道富良野リゾート(The Westin Hokkaido Furano Resort)」を2029年夏に開業します。

計画地は富良野スキー場・北の峰エリア。2025年2月に浮上した高級ホテル計画が具体化したもので、2026年8月に着工しました。195室を擁するプレミアムクラスの国際ブランドホテルが、北の峰の新たな大型宿泊拠点として整備されます。

ウェスティン北海道富良野リゾート 計画概要


項目 内容
名称 ウェスティン北海道富良野リゾート
英文名称 The Westin Hokkaido Furano Resort
所在地 北海道富良野市1976番3ほか5筆
事業主 積水ハウス株式会社
ブランド Westin/マリオット・インターナショナル
運営 パシフィカホテルズ合同会社
構造 鉄骨造
規模 地上9階・地下1階
延床面積 約17,000㎡
客室数 195室(スイート含む)
主な施設 レストラン、バー、ラウンジ、カフェ、ベーカリー&パティスリー、フィットネス、スパ、大浴場、ファンクションルームなど
着工 2026年8月
開業 2029年夏予定
ホテルは富良野スキー場「北の峰ZONE」に近く、北の峰ゴンドラ駅から徒歩圏に位置します。

2025年の先行報道では、積水ハウスが北の峰ZONEから約400m東側の約1万3,500㎡を取得したことが明らかになっていました。

積水ハウス×マリオット×パシフィカの3社体制

事業スキームは、開発・ブランド・運営を分担する形です。
企業 役割
積水ハウス 事業主・ホテル開発
マリオット・インターナショナル Westinブランドを展開
パシフィカホテルズ ホテル運営
積水ハウスとマリオットは、セントレジス大阪、ザ・リッツ・カールトン京都、W大阪、ウェスティンホテル横浜、コートヤード・バイ・マリオット札幌などでも協業してきました。

北海道では「フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテル」も展開しており、積水ハウスは富良野単独ではなく、北海道各地を周遊する旅行需要との連携も視野に入れています。

「ウェスティン」はどのくらいのグレードなのか?


ウェスティンホテル横浜の客室

ウェスティン(Westin Hotels & Resorts)は、マリオット・インターナショナルの**「Premium(プレミアム)」カテゴリーに属する上級フルサービスブランド**です。

マリオットのブランド体系では、ザ・リッツ・カールトンやセントレジス、JWマリオットなどの「Luxury」の一段下に位置します。
カテゴリー 主なブランド 位置づけ
Luxury ザ・リッツ・カールトン、セントレジス、JWマリオット、W、EDITION、ラグジュアリーコレクションなど 最高級
Premium ウェスティン、マリオット・ホテル、シェラトン、ルメリディアン、ルネッサンスなど 上級フルサービス
Select コートヤード、フォーポイント、アロフト、モクシー、フェアフィールドなど 中上級~中級
ウェスティンの特徴は、「ウェルビーイング」への特化です。快眠を重視した「Heavenly Bed」を象徴に、「Sleep Well」「Move Well」「Eat Well」など、睡眠・運動・食事を通じて滞在中のコンディションを整えることをブランドの中核に据えています。

今回の富良野でも、複数のレストランやバーに加え、フィットネス、スパ、大浴場などを備え、単なる宿泊拠点ではなく滞在そのものを楽しむリゾートを目指します。

国内ウェスティンは現在6施設、富良野が加われば7施設体制へ

2026年9月現在、日本国内で営業するウェスティンは6施設です。1993年の大阪を皮切りに東京、京都、仙台へ展開し、その後、北海道・ルスツと横浜が加わりました。
ホテル 所在地 ウェスティンとしての開業 タイプ
1 ウェスティンホテル大阪 大阪市北区 1993年6月 都市型
2 ウェスティンホテル東京 東京都目黒区 1994年10月14日 都市型
3 ウェスティン都ホテル京都 京都市東山区 2002年 都市・リゾート型
4 ウェスティンホテル仙台 仙台市青葉区 2010年8月1日 都市型
5 ウェスティン ルスツリゾート 北海道留寿都村 2015年12月5日 マウンテンリゾート
6 ウェスティンホテル横浜 横浜市西区 2022年6月13日 都市型
ウェスティン北海道富良野リゾート 北海道富良野市 2029年夏予定 マウンテンリゾート
富良野が計画通り開業すると、現在の6施設に加わり国内7施設体制となります。また北海道では、ウェスティン ルスツリゾートに続く2拠点目となります。

特にルスツは210室を擁し、スキー、ゴルフ、温泉などを組み合わせたオールシーズン型リゾートです。富良野も195室と近い規模で、北海道におけるウェスティンのマウンテンリゾート展開がさらに厚みを増すことになります。

2025年の計画浮上から2029年開業まで

今回の正式発表は、新規計画というより、2025年に浮上した案件が実着工まで進んだ続報と見るのが適切です。
時期 動き
2025年2月 北海道建設新聞が積水ハウスによる北の峰の高級ホテル計画を報道。約1万3,500㎡の土地取得、2026年着工見込みが判明
2025年2月 「ウェスティン」進出計画が報じられる
2026年4月 S造8階、延床約1万7,160㎡、2029年3月末完成予定と報道
2026年8月 建設工事に着工
2026年9月2日 3社が正式発表。地上9階・地下1階、195室、2029年夏開業などを公表
2029年夏 開業予定
2026年4月時点の報道から一部仕様は変化しましたが、計画は予定された2026年中の着工を実現。プロジェクトは構想・設計段階から、本格的な建設段階へ移りました。

富良野の「国際リゾート化」を象徴する大型投資


出展:クラブツーリズム

今回の計画で重要なのは、単に富良野に新しい外資系ホテルが増えることではありません。

富良野は冬のパウダースノーに加え、夏のラベンダーや丘陵景観など、季節の異なる観光資源を持っています。とりわけスキー場に近い北の峰では、ホテルやコンドミニアムを中心としたリゾート投資が進んでいます。

その中で、国内大手の積水ハウスが開発主体となり、マリオットのプレミアムブランド「ウェスティン」を導入する意味は大きいでしょう。

レストラン、スパ、大浴場、フィットネスまで備えた本格的なフルサービスホテルは、客室数だけを増やす宿泊供給とは性格が異なります。狙うのは、滞在時間と宿泊単価を高め、スキー以外の季節にも旅行者を呼び込む高付加価値型のリゾート需要です。

「ウェスティン北海道富良野リゾート」は、富良野が冬季中心の観光地から、国内外の旅行者が年間を通して滞在する通年型の国際リゾートへ変化していく流れを象徴する大型プロジェクトといえそうです。




出典

  • 積水ハウス「ウェスティン北海道富良野リゾート」2029年夏に開業予定
  • Marriott International/Westin Hotels & Resorts
  • Pacifica Hotels「Westin Hokkaido Furano Resort」発表
  • 北海道建設新聞「積水ハウス 北の峰に高級ホテル計画」
  • 北海道建設新聞「北の峰のホテル新築は7月着工」

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