堺・深井駅前の約6.5haを一体再編!水賀池跡に「イオンタウン+Park-PFI公園+323戸マンション」、新街区「MINA~MO MIZUGAIKE」が始動




大阪府堺市中区、南海泉北線・深井駅の東側で「水賀池公園整備事業」が本格化しています。

計画地は、かつて水賀池が大部分を占めていた約6.5ha。ここを約4.2haの都市公園と約2.3haの民間活用エリアに再編し、イオンタウンを核とする商業施設、全323戸の分譲マンション、公園・飲食・スポーツ機能を一体整備します。

街区名称は**「MINA~MO MIZUGAIKE(ミナ~モ ミズガイケ)」**。深井駅から約170mという駅前立地を生かし、「買う・食べる・遊ぶ・運動する・暮らす」を一つの街区にまとめるプロジェクトです。

水賀池約6.5haを、公園・商業・住宅へ再編


出展:GoogleMAP

計画地は堺市中区深井水池町・深井沢町。水賀池公園は2025年4月から全面閉鎖され、池の埋め立てと造成が進められました。堺市の2026年資料では、水賀池について「現在は存在していません」と記載されています。

つまり今回の事業は、既存公園のリニューアルにとどまらず、駅前の土地利用そのものを組み替える都市再編です。
項目 計画内容
事業名称 水賀池公園整備事業
所在地 堺市中区深井水池町・深井沢町
最寄駅 南海泉北線 深井駅
全体規模 約6.5ha
公園エリア 約4.2ha
民間活用エリア 約2.3ha
商業 イオンタウンを核とする商業施設
想定店舗 スーパー、ドラッグストア、飲食店など
住宅 デュオヒルズ水賀池公園ヴェリテ
住宅規模 地上15階・323戸
街区名称 MINA~MO MIZUGAIKE
公園・商業 2027年開業予定
住宅 2028年3月下旬引き渡し予定
事業者グループの代表企業はフージャースコーポレーション。イオンタウン、大阪ガス都市開発、南海不動産、西松建設などが参画し、公園、商業、住宅から完成後の管理運営までを一体で進めます。

イオンタウンは「単独店舗」ではなく街区の結節点



民間活用エリアには、イオンタウンがスーパーを核とする商業施設を整備します。当初計画では地上2階、延床面積約1.1万㎡。スーパーマーケット、ドラッグストア、飲食店など、日常利用を中心とした店舗構成が想定されています。

2026年9月の報道では、施設名を「イオンタウン堺水賀池」とし、2027年春の開業予定と報じられています。現時点ではイオンタウン公式サイトで同名称による最新の正式発表を確認できていないため、名称や開業時期については今後の公式発表も確認したいところです。

この商業施設は、公園の横に独立して建つショッピングセンターではありません。

街区全体では、

深井駅 → 商業施設 → プロムナード → 公園 → 住宅

という連続した動線を形成します。

駅から訪れた人を商業施設から公園へ、公園利用者を飲食や物販へ誘導し、その双方を街区内の居住者が日常的に使う。商業、公園、住宅を一体配置することで、各施設の利用者を街区内で循環させる設計です。

公園は「見る場所」から「滞在する場所」へ



約4.2haの公園には、芝生広場や遊具だけでなく、飲食、スポーツ、親水機能まで導入します。
主な施設 内容
芝生広場 休憩、イベント
多目的広場 スポーツ、地域行事
カフェレストラン 飲食、滞在
複合遊具 子育て世帯向け
パデル・スカッシュ スポーツ
ドッグラン ペット利用
ハーブガーデン 散策、景観
アクアテラス 小川、ジャンピング噴水など
旧水賀池は広い水面を持っていましたが、日常的に人が直接利用できる空間は限られていました。

再整備後は、子ども連れ、スポーツ利用、犬の散歩、カフェ利用、イベント参加など、異なる目的を持つ利用者を一つの公園に呼び込みます。

単に緑地面積を確保するのではなく、滞在時間を生み出す機能を重ねることで、駅前の人流を公園内部まで引き込む考え方です。

323戸の住宅が、街区に日常利用を生む



公園に隣接して建設されるのが、地上15階建て・全323戸の「デュオヒルズ水賀池公園ヴェリテ」です。深井駅徒歩3分、公園と商業施設に隣接し、2028年3月下旬の引き渡しが予定されています。
住宅部分 概要
名称 デュオヒルズ水賀池公園ヴェリテ
階数 地上15階
総戸数 323戸
最寄駅 深井駅徒歩3分
入居予定 2028年3月下旬
住宅を街区内に組み込むことで、商業施設には徒歩圏の固定客が生まれ、公園にも平日を含めた継続的な利用が期待できます。

一方、住宅側から見れば、駅、スーパー、飲食、公園、スポーツ施設を徒歩圏で利用できます。

商業施設が集客を担い、公園が滞在を生み、住宅が日常利用を支える。
この役割分担が、今回の一体開発を成立させる大きなポイントです。

深井駅前に「滞在」と「回遊」をつくる



堺市は水賀池公園整備事業を、深井駅周辺地域活性化の第一歩と位置付けています。深井駅周辺には区役所、文化施設、商業施設、住宅が集積していますが、駅近くで人が長時間過ごせる大規模な空間は限られていました。

そこで駅から約170mの水賀池跡に、商業+公園+飲食+スポーツ+住宅+イベントを集約。

狙いは、施設数を増やすことそのものではありません。駅で降りて買い物をして帰るだけだった動線に、公園で過ごす、食事をする、運動する、イベントに参加するといった行動を加え、深井駅周辺で人が滞在する時間と回遊範囲を広げることにあります。

さらに駅西側では、大阪府営八田荘住宅の建て替えに伴う活用地についても検討が進んでいます。水賀池側の整備が起点となり、将来的には深井駅を挟んだ東西の都市機能再編へつながる可能性もあります。

Park-PFIで「整備後」まで設計



事業にはPark-PFIや指定管理者制度などを活用します。公募時の提案では、事業者が市へ支払う30年間の借地料は約18億円、土地購入額は約7.4億円。一方、市の公園整備負担は約20.3億円とされています。
項目 金額・期間
事業期間 最大30年間
借地料 約18億円/30年間
土地購入額 約7.4億円
市の公園整備負担 約20.3億円
重要なのは、商業施設や住宅といった民間事業と、公園という公共空間を同じ事業の中で結び付けたことです。

行政が公園を整備して終わるのではなく、民間事業者が長期間にわたって管理運営に関与し、商業施設の集客力や民間ノウハウを公共空間の維持にも生かします。

水賀池公園整備事業は、公園のリニューアルというよりも、深井駅東側に新しい人流と生活圏をつくる都市再編プロジェクトと捉える方が、その全体像を理解しやすいのではないでしょうか。




出典

  • 堺市「深井駅周辺地域活性化事業」
  • 堺市「水賀池公園整備事業」
  • 堺市「水賀池公園整備事業の優先交渉権者を決定しました」
  • 堺市「水賀池公園整備事業の基本協定(全体)を締結しました」
  • 堺市「水賀池公園整備工事に着手しました」
  • イオンタウン株式会社「大阪府堺市『水賀池公園整備事業』の優先交渉権者に決定」
  • フージャースコーポレーション「MINA~MO MIZUGAIKE」
  • 「デュオヒルズ水賀池公園ヴェリテ」公式サイト
  • 大阪ガス都市開発「水賀池公園整備事業」関連資料
  • サカイタイムズ「イオンタウン堺水賀池」関連報道

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