世界各国でラグジュアリーホテルを展開する「アマン」の創業者で、世界的なホテリエ Adrian Zecha(エイドリアン・ゼッカ)と株式会社ナル・デベロップメンツが2020年10月に新しく立ち上げた旅館ブランド「Azumi(アズミ)」は、2020年12月15日付けのニュースリリースで、「Azumi Setoda」を2021年3月に開業すると発表しました。旅館の別棟となる「yubune」も同時に開業し、ともに宿泊予約の受付を2020年12月15日に開始しました。
旅館「アズミ瀬戸田 (Azumi Setoda)」は、瀬戸田の地に約140年佇む「旧堀内邸」の貴重な建築様式を活かしながら、日本の伝統建築の手法を用いて改装。50平米〜70平米の計22室の客室に加え、庭園、あずまや、レストラン、バー、ラウンジ、ショップ等で構成されています。また新築の別棟として、銭湯付帯型の宿泊施設「yubune」も同時に開業。同施設には銭湯とサウナ、湯あがりラウンジ、客室が備わり、より機能的な側面を持つ”旅籠”として、地域と旅人に幅広く開かれる施設と位置付けています。瀬戸田という場所に流れる伝統的な要素を重んじながらも、革新的な発想を「Azumi Setoda」という旅館の至るところで表現し、地域全体に賑やかな連携をもたらすような「地域を代表する宿」となることに挑戦する、としています。
【出展元】
→『Azumi Setoda』が 2021年3月に瀬戸田で開業
Azumi Setoda
・ゲストルーム(最大3名〜4名様):22室(約50〜70平米)
・共有部:レストラン、バー、ブライベートダイニングルーム、庭園、ラウンジ、ショップ、あずまや
yubune
・ゲストルーム(最大2〜4名様):14室(約20〜30平米)
・共有部:男女別浴場およびサウナ、湯あがりラウンジ(yuagari)
※ラウンジスペースは、朝食ラウンジまたは休憩所としてご利用可能。
ゼッカ氏の60年前の体験から「アズミ」が生まれた
世界各国でラグジュアリーホテルを展開する「アマン」の創業者であるAdrian Zecha(エイドリアン・ゼッカ)氏と株式会社ナル・デベロップメンツは、新しい旅館ブランド「Azumi(アズミ)」を立ち上げ、2021年春を目処に第1号となる旅館を瀬戸内エリアに開業すると発表しました。
「Azumi」第1号の開業地は、豊かな土壌、澄んだ青い海、純粋で新鮮な空気に恵まれた瀬戸内の島を予定。柑橘類をはじめ農業や漁業も盛んに行われている自然豊かな地域であり、広島から愛媛を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」や各種アート系イベントも多く行われる、魅力的な旅先であると感じ決定されました。
【出展元】
→アマン創業者Adrian Zecha による新プロジェクト 旅館ブランド『Azumi』が 2021年春に瀬戸内で開業予定
→https://azumi.co/
1950年代、当時アジア特派員記者だったゼッカ氏は日本で初めて”旅館”に出会い、どこか家庭的でもありながらゲストへの”おもてなしの心”溢れる宿泊形態に感銘を受け、この60年前の体験が新ブランド「アズミ」が展開されるきっかけになりました。
ゼッカ氏は「アズミ」を日本独自の宿泊形態である「旅館」の在り方と日本文化の伝承を紐解きながら、より地域や人とのコミュニティーを大切にした「旅館の再定義」に挑戦するプロジェクトと位置付けています。
コンセプトは地域とのインタラクティブなつながり
新ブランド「Azumi」では、上級で凛とした側面を持ちつつも「旅館は”人”である」を第一義とし、地元との相関性を持った温かい繋がりをコンセプトにしています。旅館が街全体に賑やかな連携をもたらすような「地域を代表する宿」の在り方を提案する新鮮なアプローチをしていきます。そのアプローチは、地域それぞれの伝統とコミュニティーを尊重し、同時に未来の世代にも引き継がれていくことを目指しています。伝統的な数寄屋建築など日本的建築の概念を重視
「Azumi」ブランドの在り方を探求するべく、伝統的な数寄屋建築を通じて木や石などの生きた素材を大切にする六角屋・三浦史朗氏が、ブランド創成期からチームに参画。日本的建築の概念を重視しながら国際的に旅慣れた方々にも満足いただける設えを「Azumi」で表現できるようデザインされています。Azumiブランドのネーミング
日本、この島国の成り立ちの物語は、今を生きる我々の想像を遥かに超え多様性に富んだものだったと考えられます。数多の民族が海を越え、長い年月をかけて根を下ろし、持ち込まれたものが複雑に絡み合っていったことで日本の礎ができました。旅館「Azumi」は、先人である古の海の民の名の一つとされ、日本書紀、古事記等の古文書に登場する安曇(アズミ)族に思いを馳せ、名付けられました。
新ブランド1号施設「アズミ瀬戸田」
「Azumi Setoda」は、瀬戸田の地に約140年佇む「旧堀内邸」の貴重な建築様式を活かしながら、日本の伝統建築の手法を用いて改装。計22室の客室に加え、庭園、あずまや、レストラン、バー、ラウンジ等で構成されます。また新築の別棟として銭湯付帯型の宿泊施設「yubune」も同時に開業。同施設には銭湯とサウナ、湯あがりラウンジ、客室(計14室)が備わり、機能的な側面を持つ”旅籠”として、地域と旅人に幅広く開かれる施設と位置付けています。
「Azumi Setoda」と「yubune」は、瀬戸田港から耕三寺にかけて繋がる地元の商店街「しおまち商店街」の入口に開業します。「しおまち商店街」では、「(「Azumi Setoda」の前身である)旧堀内邸」の活用をきっかけに、2019年よりしおまち商店街活性化プロジェクトが開始されました。「住みたいまち、しおまち」をコンセプトとして、地域の方々を中心とした「しおまち商店街の未来を描く」をテーマにワークショップが継続的に開催されているほか、地域のリビングルームのような位置付けとなる複合施設「SOIL SETODA」の開業準備、自然との共生を意識したインフラ導入の検討などが進められています。
「Azumi Setoda」と「yubune」は、これらの地域活動とも連携し、瀬戸田の魅力を未来の世代へ引き継いでいけるよう地域の人と旅行者との関係づくりにも重点を置き、地域全体に活力を取り戻すことに貢献したい、との事です。
事業地:広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田字御幸町261 他