大津市新庁舎、延床2.63万㎡の基本設計素案を公表!「大津京ブリッジ」新設、2033年度供用へ



大津市が進める新庁舎整備事業の具体像が見えてきました。市は2026年9月29日、新庁舎の基本設計素案を公表。皇子山総合運動公園の一部に、延床26,338㎡、地上6階+RF機械室の新庁舎を整備し、JR・京阪大津京駅方面から新庁舎と公園を結ぶ**「大津京ブリッジ」**を新設する方針を示しました。

今回の計画では、老朽化した市役所の建て替えに加え、大津京駅―新庁舎―皇子山総合運動公園を歩行者動線で結び、行政、防災、市民利用の機能を一体的に再編する考え方が盛り込まれています。

大津市新庁舎の計画概要


項目 内容
建設地 皇子山総合運動公園の一部
延床面積 26,338㎡(ピロティ駐車場含む)
構造区分 免震21,996㎡/耐震4,342㎡
規模 地上6階+RF機械室
外構 8,650㎡
主な機能 市民窓口、税、防災、災害対策本部、消防局・消防指令センター、建設・都市計画部門など
新設動線 大津京ブリッジ
設計 佐藤総合計画 関西オフィス
建設 2029~2032年度想定
供用開始 2033年度~想定
基本計画段階では延床30,000㎡としていましたが、プロポーザル提案時の29,000㎡を経て、今回の素案では26,338㎡まで縮小しました。基本計画比では3,662㎡、約12%の削減です。必要な機能を整理しながら、建物規模を絞り込んだ形です。

なぜ建て替える?老朽化への対応と防災機能の強化



現在の大津市役所本館は1967年に完成し、築約60年が経過しています。本館・別館では、耐震性能、建物や設備の老朽化、狭隘化、バリアフリー対応などが課題となっています。

市役所は、大規模災害時には行政活動や復旧対応の拠点にもなります。新庁舎では建物自体の耐震・免震性能を高めるだけでなく、隣接する皇子山総合運動公園や広場、駐車場と連携し、周辺一帯を防災拠点として活用する計画です。

庁舎4階には、危機・防災対策課、災害対策本部室、消防局本部、消防指令センターに加え、建設部や都市計画部を配置します。災害時に防災、消防、都市インフラを担当する部門が近接することで、情報共有や連携を図りやすい構成とします。

通常時の行政サービスも見直されます。2階には市民利用の多い窓口を集約し、**「書かないワンストップ窓口」**を導入。税部門は3階に配置する計画です。

「大津京ブリッジ」を新設、駅と新庁舎・公園を結ぶ



今回の素案では、大津京ブリッジの整備方針も明確になりました。JR大津京駅・京阪大津京駅方面から、新庁舎と避難場所となる多目的グラウンドまでをバリアフリーで結び、歩行者と自動車を分離するルートとして整備します。

これにより、

JR・京阪大津京駅
↓
大津京ブリッジ
↓
新庁舎
↓
皇子山総合運動公園


という歩行者動線が形成されます。

新庁舎の整備によって、駅、市役所、公園というそれぞれの施設が歩行者ネットワークでつながります。平常時には行政手続きや市民利用、スポーツ・健康づくりの場として、災害時には庁舎と公園を一体的に利用する防災拠点としての活用が想定されています。

3本のブリッジ構想を整理、大津京側を先行

これまで検討されてきたブリッジについても、基本設計素案で扱いが整理されました。
計画 基本設計素案での扱い
大津京ブリッジ 設置。駅から新庁舎・避難場所への主要動線
新館接続ブリッジ 現時点では建設せず、将来設置できる設計に
競技場ブリッジ 公園全体の将来計画を踏まえて判断。基本設計には含めない
新庁舎と既存の新館を結ぶ「新館接続ブリッジ」は、事業費を抑えるため当面は整備せず、将来追加できる構造とします。

競技場方面へのブリッジについても、皇子山総合運動公園全体の整備方針と合わせて検討するため、今回の基本設計には含めません。

一方、駅から新庁舎や避難場所へのアクセスを担う大津京ブリッジは今回の整備対象に含まれました。3本を同時に整備するのではなく、駅側の歩行者動線を先行して整える形です。

いつできる?2033年度から供用開始を想定



最新の想定工程は次の通りです。
時期 内容
2026年度 基本設計
2027~2028年度 実施設計
2029~2032年度 建設工事
2033年度~ 供用開始
2026年度に基本設計をまとめ、2027~2028年度に実施設計、2029年度から建設工事に入り、2033年度からの供用開始を想定しています。

今後の設計や用地取得、造成工事などの進捗によって、工程が変更される可能性があります。

総事業費は242~287億円を想定、基本設計で再精査



2025年8月に策定された基本計画では、新庁舎の建築費を約200~245億円、家具・什器、移転、駐車場、用地取得などを含めた総事業費を約242~287億円と試算していました。

今回の基本設計素案では延床面積が30,000㎡から26,338㎡へ縮小されました。一方で建設資材や人件費なども変動しているため、最新の総事業費はまだ示されていません。基本設計の進展に合わせ、規模縮小と建設コストの変動を反映した事業費が改めて示される見込みです。

今後は、基本設計の確定に伴い、外観や公共空間の詳細、最新の総事業費などが順次明らかになるとみられます。




出典

  • 大津市「令和8年9月29日 新庁舎整備対策特別委員会」
  • 大津市「庁舎整備の取組について/新庁舎整備基本設計素案」
  • 大津市「大津市庁舎整備基本計画」
  • 大津市「新庁舎整備基本設計・実施設計業務公募型プロポーザルの結果」
  • 大津市「新庁舎整備基本設計・実施設計業務 企画提案書」

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