京都駅南口駅前広場整備事業(八条通)は、京都駅正面や中央口に比べ整備が遅れていた八条通側の南口を再整備する開発計画です。京都市には、空港も港もない為、京都市を訪れる来訪者にとっての玄関口は京都駅になります。京都駅周辺では賛否両論を巻き起こした京都駅ビルの建設を皮切りに駅周辺の再整備が着々と進んでおり、以前に比べると集客力は段違いに高まっています。JR京都駅に至っては、JR発足直後に比べ乗降客数が約2倍に達しており40万人/日が目前に迫っています。
【南口再整備のポイント】
1:限られたスペースの有効活用
・八条通の交通量を踏まえた車線数の見直し
・地下空間を有効利用した機械式地下駐輪場の採用
・ショットガン方式の導入
2:公共交通の乗継利便性の向上
・路線バス乗降場の集約化
・雨に濡れずに乗り継ぎができる屋根の設置
3:快適な歩行者空間の創出
・段差のないバリアフリー対応の歩行者空間
・自転車通行環境を整備し歩行者空間と分離
レポート3回目の今回は、アバンティ前の観光バス乗降場、サンクンガーデン付近の様子をご紹介します。
まずは、アバンティ前に新設された観光バス専用の乗降場の様子です。白色の幕素材の屋根で場所がすぐ分かりました。
観光バス乗降場の様子です。中々いい感じに仕上がっていますね。
南側から見た、観光バス乗降場の様子です。よく見ると写真右側に機械式地下駐車場の入り口が見えます。
機械式地下駐車場の様子です。見た目は小さいですが、地下空間に大量の自転車を収容する事が出来ます。
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撮影ポイントを少し変えて、アバンティ前の八条通りの様子です。
アバンティ前にはサンクンガーデンが設けられました。サンクンガーデンは半地下状のオープンスペースの事です。
サンクンガーデンを見下ろした様子です。屋根付きのイベントスペースとなっています。
地上から地下へのアクセスとしてエスカレーターも設置されています。
先ほどのエスカレーターを下った地下の様子です。写真奥がサンクンガーデンです。
再び地上に戻って、こちらはアバンティ前のバス停の様子です。
3回にわたってご紹介して来た京都駅南口駅前広場整備事業(八条通)の状況ですが、地区全体の工事は、ほぼ終了しており完成状態となりました。今後は美装化された八条通り周辺にホテルを中心に新しい施設が集積し、京都駅南側にも新しい賑いが生まれる事になると思います。
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南側のこれらの整備状況を見ていると、観光都市の玄関口にふさわしいものにするんだという意気込みを感じます。
駅北側のように京都タワーのようなランドマークもなく、巨大なバスターミナルもありませんが、それでも利用する皆さんの利便性を十分に考慮した設計でまとめられていますね。とても良いです(^。^)