大阪・宗右衛門町の約2,550㎡巨大駐車場が46億円で競売へ!「みんなで大家さん」211億円ファンドの対象地、11月5日に開札




大阪・ミナミの中心部にある「旧・宗右衛門町モータープール」跡地が、競売にかけられることになりました。

大阪地方裁判所は2026年10月6日、大阪市中央区宗右衛門町19番1の土地について期間入札を公告しました。対象は現在コインパーキングとして利用されている2,549.48㎡(約771坪)で、売却基準価額は46億3,077万円。入札期間は10月21日から29日、11月5日に開札されます。

この場所は、当サイトが2020年に取り上げた旧「宗右衛門町モータープール」の西側跡地です。立体駐車場の解体後は平面駐車場として使われ、その後、不動産投資商品「みんなで大家さん宗右衛門町」の対象不動産となりました。今回、差押えや競売開始決定を経て、土地の所有権が再び動く局面を迎えています。

【過去記事】宗右衛門町の廃墟ビル「宗右衛門町モータープール」が解体されコインパーキングに

2020年、西側の立体駐車場を解体


出展:GoogleMAP

旧・宗右衛門町モータープールは、宗右衛門町通り沿いにあった大型の老朽建物です。

2020年、西側の立体駐車場部分が解体され、跡地はコインパーキングに転用されました。一方、東側の古いテナントビルは残り、西側には約2,550㎡のまとまった土地が生まれました。

今回競売に出されるのは、この西側部分です。

大阪メトロ御堂筋線「なんば」駅から北東約440m。南側約7.8m、西側約6mの道路に接する角地で、用途地域は商業地域、建ぺい率80%、容積率500%。敷地は南北約55.5m、東西約47.5mあり、道頓堀や戎橋にも近い立地です。

2024年、「みんなで大家さん」の対象不動産に

土地は2023年3月、成田ゲートウェイプロジェクト7号株式会社が取得したと報じられました。同社はその後、「宗右衛門町街作り貢献プロジェクト株式会社」に商号を変更しています。

2024年12月には、この土地を対象とする「みんなで大家さん宗右衛門町」の運用が始まりました。
項目 内容
対象地 大阪市中央区宗右衛門町19番1
土地面積 2,549.48㎡
1口 100万円
出資総口数 21,100口
優先出資 200億円
劣後出資 11億円
出資総額 211億円
運用開始 2024年12月16日
その後、2025年11月以降、税金滞納に伴う差押えや、出資金返還請求に関連する仮差押え、強制競売開始決定などが相次ぎました。

大阪府が2026年9月に公表した行政処分資料では、2026年5月25日付で債権額120億2,895万円を対象とする仮差押命令も確認できます。これは債権者側が主張する債権額であり、土地の評価額を示すものではありません。

さらに大阪府は9月1日、都市綜研インベストファンドに対し、不動産特定共同事業の許可取消しと指示処分を行いました。

6年間の動き


時期 主な動き
2020年 西側立体駐車場を解体、コインパーキング化
2023年3月 成田ゲートウェイプロジェクト7号が取得と報道
2024年12月 「みんなで大家さん宗右衛門町」運用開始
2025年11月~ 税金などを巡る差押え
2026年3~5月 出資金返還請求、仮差押え、競売開始決定
2026年9月1日 都市綜研インベストファンドの許可取消し
2026年10月6日 大阪地裁が期間入札を公告
2026年11月5日 開札予定

売却基準価額は46億3,077万円

競売条件は次の通りです。
項目 内容
所在地 大阪市中央区宗右衛門町19番1
地目 宅地
面積 2,549.48㎡
売却基準価額 46億3,077万円
買受可能価額 37億461万6,000円
買受申出保証額 9億2,615万4,000円
入札期間 2026年10月21日~29日
開札 2026年11月5日
売却決定 2026年11月18日
裁判所の評価書では、対象地の基礎価格を66億1,539万1,000円と算定し、競売市場修正率0.70を適用して売却基準価額を46億3,077万円としています。

なお、「みんなで大家さん宗右衛門町」の211億円はファンド全体の出資総額で、土地の取得価格や鑑定評価額ではありません。
金額 内容
211億円 ファンドの出資総額
約66.2億円 裁判所評価上の基礎価格
約46.3億円 競売の売却基準価額
この3つは性格の異なる数字で、単純な価格比較はできません。

東側の建物は現在も残る



2020年の解体では、西側だけが更地化され、東側の古い建物は残されました。今回の裁判所資料によると、東側隣接建物からの落下物を警戒し、現在は駐車場東側の一部を仮囲いで閉鎖しています。

今回の競売対象は西側の土地のみで、東側の土地・建物は含まれていません。このため、将来一体的な土地利用が可能になるかどうかは現時点では不明です。

次の焦点は11月5日の開札



現在の土地は日本駐車場メンテナンス株式会社がコインパーキングとして使用していますが、裁判所の物件明細書では、買受人が負担することとなる他人の権利はないとされています。落札後の土地利用は、新たな所有者の判断に委ねられることになります。

なんば駅から徒歩圏にある約2,550㎡の商業地だけに、ホテル、商業施設、複合用途など幅広い活用が考えられます。一方で、現時点では具体的な開発計画は示されていません。

2020年の立体駐車場解体から6年。長く平面駐車場として使われてきた土地は、今回の競売によって新たな所有者を迎える可能性があります。

まずは11月5日の開札結果と落札者が、今後の土地利用を占うポイントになりそうです。




出典

・大阪地方裁判所 不動産競売物件情報「宗右衛門町19番1」

・大阪府「不動産特定共同事業者に対する処分について」

・大阪府「都市綜研インベストファンド株式会社に係る行政処分資料」

・「みんなで大家さん」宗右衛門町 商品概要

・MBSニュース「みんなで大家さん」関連報道

・テレビ朝日「みんなで大家さん」宗右衛門町土地の差押え報道

・Re-urbanization「宗右衛門町モータープール」が解体されコインパーキングに

 

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