※写真は緑化工事前のものです
大阪マルビル緑化プロジェクト「緑の大樹」は、大阪駅前のランドマークタワーとして長らく親しまれてきた大阪マルビルで行われている大規模な壁面緑化プロジェクトです。この「緑の大樹」計画は、大和ハウス工業株式会社・大和リース株式会社・株式会社大阪マルビルの3社が建築家 安藤忠雄氏と協働し、都市型ホテル「大阪マルビル」の壁面を10年かけて緑化、大阪のシンボルとして「緑の大樹」を造り出す壮大な緑化計画です。
大阪マルビルまるごと緑化 “世界一の大樹”に 安藤忠雄氏と大和ハウスがコラボ
【記事引用元】→産経ニュースwest2012.9.13 19:53
高さ約124メートルの大阪マルビル(30階建て、大阪市北区)を緑で覆う計画を、建築家の安藤忠雄氏とビル所有者の大和ハウス工業が来年1月から共同で進めることが13日、分かった。安藤氏は同日、大阪市内で記者会見し、「10年後には、大阪の玄関口に世界一の大樹がそびえる。大阪が元気を取り戻す象徴となれば」と述べた。
計画は、大和ハウス工業の樋口武男会長が昨年、これまで大阪府内各地で桜植樹や緑化を手がけてきた安藤氏に相談したことがきっかけ。数億円の設置費用やメンテナンス費用は同社が負担する。
3月末までに30メートルの高さまでツタやカズラを植栽する。30メートルより上層階については「世界で初めての試みなので、試行錯誤しながらビルの最上部まで届くように取り組みたい」(大和ハウス工業環境エネルギー事業部)としており、ビル全体が緑で覆われるまでには10年程度かかる見通し。
安藤氏は「大阪はかつて民間の奉仕的精神で形成された文化豊かな都市だった。今回の計画が、創造性豊かな大阪を取り戻すきっかけとなると信じたい」と話した。
こちらは現在のマルビルの様子です。すでに緑化工事が始まっており低層部がブルーシートで覆われていました。工事期間は2013年1月5日(土)~2013年5月31日(金)の予定となっています。
【計画概要】
■プロジェクト名称 / 大阪マルビル緑化プロジェクト「緑の大樹」
■緑化場所 / 大阪マルビル1階から6階(地上約30m)
■施工期間 / 2013年1月5日(土)~2013年5月31日(金)予定
■設計・施工 / 株式会社フジタ・大和リース株式会社
■緑化内容 /
・1階エリアの公開空地での緑化
・4階に人工地盤を壁面に設置し、4階から6階まで窓以外の部分にワイヤーメッシュフレームを貼り、ツルや蔦などを這わせるもの。
現地に掲示されているパネルに掲載されている緑化のイメージです。30階建て、高さ124mの超高層ビルをツタで覆うという破天荒な緑化計画が行われます。イメージパースを見た感じでは甲子園球場を覆うツタの高層ビル版といった感じですね。
大阪マルビル・エントランス前の広場も壁面緑化プロジェクトと連携して「都市のなかで自然を身近に楽しめる場所作り」をテーマに広場の改修が行われます。新しい広場は壁面緑化と調和するオープンなカフェテラス空間が設けられる他、階段を拡張し広場へのアクセスが改善されます。花壇の周りはベンチ機能を付加し多くの人々が利用できる憩いの場が創出されます。
大阪マルビル緑化プロジェクト「緑の大樹」。壁面がツタで覆われてしまったら「ホテル客室からの眺望はどうなるのか!?」といったツッコミ所はありますが、中々思い切った計画だと思います。全面がツタで覆われた超高層ビル・・・。完成時のイメージはちょっと想像できません。とにかく、10年後には大阪駅前に高さ124mの巨大な「大樹」が出現する事になります。






