平和不動産は、2022年12月19日付けのニュースリリースで、同社が中期経営計画一環として取り組んでいる、札幌都心部での再開発事業
『大通西4南地区第一種市街地再開発事業』について、札幌市より2022年12月16日付で都市計画決定の告示がなされたと発表しました!平和不動産は権利者とともに、次の段階である市街地再開発組合設立へ向けた検討に着手する事になりました。
『大通西4南地区第一種市街地再開発事業』は、札幌市中央区大通西4丁目に所在する、道銀ビルディングと隣接する新大通ビルディングを一体的に建て替える再開発計画です。敷地面積は約5,030㎡で、オフィス、ホテル、商業施設で構成された、地上34階、地下3階、高さ約185m、延べ面積約99,400㎡の超高層ビルが計画されています。
今回の都市計画決定を受けて、2023年度に事業認可(市街地再開発組合設立)・権利変換計画認可、2025年度の着工、2028年度の竣工・供用開始を予定。再開発ビルの総事業費は約624億円(うち既存ビルの除却に24億円)を見込んでいます。プロジェクトは、隈研吾建築都市設計事務所がデザイン監修を担当しており、隈研吾氏とともに札幌都心部の中心的な場に相応しい拠点の形成に向け引き続き取り組む方針です。
『大通西4南地区第一種市街地再開発事業』の整備方針は、以下の3点
1:大通交流拠点の魅力向上につながる空間の形成
2:国際競争力を高める機能の整備
3:環境負荷低減・災害に配慮した機能の整備
①大通交流拠点の魅力向上につながる空間の形成
みどりをつなぐアトリウム・テラスによる新たな滞留空間・視点場の整備、大通交流拠点地下広場の拡充、大通公園(西4丁目)の魅力向上が挙げられています。
②国際競争力を高める機能の整備
地上・地下における歩行環境の改善・魅力形成、 札幌都心のビジネス競争力を強化する高機能オフィスの整備、国際水準の宿泊機能を備えたハイグレードホテルの整備が挙げられています。ホテルのブランドが気になる所ですね。
③環境負荷低減・災害に配慮した機能の整備
大通通以南への新たなエネルギーネットワーク構築を見据えた地域冷暖房プラントの整備、国際的認証などの取得(LEED、ZEB)、帰宅困難者受け入れ施設・備蓄倉庫等の整備が挙げられています。
替え対象となる道銀ビル(SRC造、地上12階、延べ28,793m²)は1964年、新大通ビル(SRC造、地上10階、延べ17,319m²)は1979年にそれぞれ竣工しました。札幌市では、札幌オリンピックの前後に建設されたビルが築50年程度を迎えており、2030年度末の開業を予定している北海道新幹線の札幌延伸を見据え、都心部の各所で再開発が活発化しています。
計画概要
所在地:北海道札幌市中央区大通西4丁目
交通:札幌市営地下鉄「大通」駅
階数:地上34階、地下3階
高さ:約185m
構造:鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
主用途:業務、商業、宿泊、駐車場
客室数:未定
敷地面積:5,029.89㎡
建築面積:約4,360㎡
延床面積:約99,400㎡
計画容積率:約1,650%
建築主:大通西四丁目南地区市街地再開発準備組合
設計者:未定 ※デザイン監修:隈研吾建築都市設計事務所
施工者:未定
着工:2025年度(予定)
竣工:2028年度(予定)
備考: 2022年12月 都市計画決定
2023年度:事業認可(市街地再開発組合設立)・権利変換計画認可
札幌都心部における「大通西4南地区第一種市街地再開発事業」組合設立認可申請(事業認可申請)のお知らせ 2024年6月21日 (平和不動産ニュースリリース)
https://www.heiwa-net.co.jp/news/detail.php?id=147
最新のイメージパースが描かれています。