関西国際空港のLCC向けのターミナルビル 第3ターミナルビル(T3)の建設状況 14.05

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関西国際空港は、現在急シェアを急拡大させている格安航空会社(LCC)向けのターミナルビル「第3ターミナルビル(T3)」の整備を進めています。関西国際空港には10社のLCC会社が就航しており、就航都市数は12都市2014年夏期のスケジュールは153便/週で、LCCの便数シェアは20%に達しています。ちなみに関西国際空港の2014年夏期のスケジュールのピークは8月で開講以来、夏冬通して過去最高となる週919便の予定が組まれています。(旅客便は週767便、貨物便が週152便)


【過去記事】
フェデックスが関西国際空港に開設した北太平洋ハブ施設が稼働開始!
関西国際空港-第2ターミナルビル(T2)











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現在稼働中の第2ターミナルビル(T2)は、延べ床面積約3万平米、スポット数9、年間処理能力400万人の容量ですが、LCCの急激な需要の伸びにを見ると、現在のT2の処理能力が近く限界が生じると予測される為、今後の拠点LCCの成長とアジアの需要を取り込むことをめざして第3旅客ターミナルビル(T3)の整備を決定しました。第3ターミナルビルが完成すると関西国際空港のLCC専用ターミナルビルの容量は、延べ床面積約6.3万平米、スポット数20、年間処理能力は現在の約2倍となる800万人まで増強されます。










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こちらが第3ターミナルビルの建設工事の様子です・・・。すいません、工事が始まっていと勝手に思い込んでいた様で、現地はまだ更地のまでした。わざわざ関空まで、それも2期空港島まで来たのに成果ゼロとは・・



ショック!


フェデックスの北太平洋ハブ施設が撮影出来きたので良しとしよう!
と懸命に自分をなだめる自分がいました・・・













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関西国際空港の第3ターミナルビルの建設スケジュールを確認すると、駐機場・スポット等の基本施設は 2015 年度中に供用開始予定新ターミナルビル(T3)は2014年度中に詳細設計を終え、2015年度始め頃に着工、 2016 年下期に供用開始予定 となっていました。





世界第1級の国際ハブ空港の条件


1・完全24時間運用
2・オープンパラレル配置の4000m級複数滑走路
3・週1200便、就航都市数100以上のネットワーク
4・国際貨物100万t/年
5・国際線利用客数2000万人/年



過去最高となる913便/週を予定している関西国際空港。LCCを発火点とした空港の成長戦略は順調に推移しており航空旅客数も1800万人台まで回復してきました。機長不足によるピーチ欠航の影響がどの程度になるか?が心配ですが、このピンチをなんとか乗り切って、2014年冬期、もしくは2015年夏期には1000便/週の大台に乗せてほしいと思います。そして、この第3ターミナルが稼働し、それによりジェットスターなど他のキャリアの就航数が順調に伸びれば1000便/週は確実に超えるのではないでしょうか。