【再都市化ナレッジデータベース】←新規情報やタレコミはこちらのコメント欄にお願いします!

「ステーションAi」ソフトバンクが名古屋に日本最大級のスタートアップ育成拠点を開設!【2024年開業予定】



愛知県は2021年7月21日に、名古屋市内に整備を進めている、日本最大級のスタートアップ育成拠点「ステーションAi(エーアイ)」の整備・運営の事業者にソフトバンクを代表とする企業グループを選定したと発表しました!

「ステーションAi」は民間資金を活用して公共施設を運営する「PFI事業」で整備が行われる新たな拠点施設で今回の落札金額は143億4833万円。設計や施設の管理、スタートアップ育成プログラムの企画・運営はソフトバンク等の企業Gが担います。

今後のスケジュールは、2021年 8月頃に基本協定を締結し、9月議会に事業契約議案を提出。10月頃の議決後、事業契を締結し設計及び建設に着手。2024年10月の供用開始を目指します。

【出展元】
愛知県スタートアップ支援拠点整備等事業(PFI事業)
→【知事会見】愛知県スタートアップ支援拠点「ステーションAi」の整備・運営を担う事業者を決定しました!

 

 

所在地:名古屋市昭和区鶴舞一丁目201,202,203及び204



【代表企業】
統括管理:ソフトバンク

【協力企業】

設計・施工監理:石本建築事務所名古屋オフィス
施工:フジタ
テック・ラボ運営:DMM.com
スタートアップ支援:SBイノベンチャー
維持管理:シービーアールイー
託児施設運営:トットメイト

 

 



 

「ステーションAi」は日本最大級の創業支援拠点として愛知県が整備するスタートアップ拠点で、内外からリモート参加をあわせ約1千社の企業を集め、企業同士の交流を増やし、互いの知見や技術を生かす「オープンイノベーション」を促す構想です。製造業が強い中部地方において、ITを軸に新産業を育てる拠点を目指します。

場所は、鶴舞公園南側の県勤労会館跡地。ソフトバンクなどの提案では、新ビルは、地上7階建て、延べ約2万3千㎡、シェアオフィスや宿泊施設を備えた企業の活動拠点となります。

 



ハード面では、各階にテラスを置き、カフェやレストラン、イベントスペースを設け入居者同士の交流を促す設計。吹き抜けや全フロアをつなぐスロープを設け、ロボットやドローンが自由に移動する空間が作られ、施設全体を最新の技術やものづくりの実証実験の場と位置付けています。

ソフト面では、SBイノベンチャーがイベントや個別相談会や事業展開のアドバイスを実施、
スタートアップの成長段階に応じて活動を支援します。その他、投資ファンドを立ち上げ、資金調達を支援する体制も整えるなど、ソフトバンクGのスタートアップ投資や育成の経験を生かし、ユニコーン育成を目指します。

ソフトバンクは、2024年から10年間の施設の運営権を2億5500万円で確保しており、企業から賃料を受け取る事に加え、企業への投資により収益を得ます。入居企業が集まらない場合の損失リスクはソフトバンクが負うため、かなり本気で施設運営を行う事が予想されます。

 

 

 



製造業が盛んで経済的に豊かな愛知県ですが、今後、デジタル技術の進展などで産業構造が大きく変わる可能性があり、「新産業を創出していかなければ人も金も逃げていく」との危機感を持っています。また、県の担当者は「これまで製造業大手に就職すれば安泰と考える県民が多く、創業気質がなかった」と語りました。

一方のソフトバンクは、グループを率いる孫正義氏が中国のネット通販最大手に成長したIT大手・アリババに創業当初に出資するなど投資に力を入れてきました。ソフトバンクは、同社が有するスタートアップに対する知見を生かし、「ステーションAi」を運営して、新たユニコーン企業を生み出す事が出来れば大きなリターンを得る事が出来ます。

ステーションAiは、愛知県の危機感とソフトバンクの投資意欲が上手くかみ合っている印象を受けました。事業規模もかなり大きく、今後注目を集める取り組みになりそうです。

2 COMMENTS

koko

ソフトバンクが出資対象とする企業はトヨタグループとの相性は抜群ですから。
裏を返せば、パナソニックやシャープなどの家電、商社、繊維、製薬には興味がないということになります。
大阪の残された道は、金融のハイテク化を支援するスタートアップ育成くらいでしょう。

大阪淀屋

渋谷で2000社のベンチャーの集積で、世界的なベンチャー集積地北京の中関村は3000社の集積であると言われている。都知事は一定地域に3000社を目標にベンチャーの集積を目指している。
※梅田はドタ感で200社程度か。
※銀行のベンチャー融資は大阪は名古屋より少ないとの記事もあった。
3000社の集積がベンチャーの集積効果から判断してユニコーン育成の一定の目安となっているようだが、ベンチャー集積の薄い名古屋で1000社はビックリで相当の集積効果が期待できる。
愛知県全体としては人口減に入りつつあり、名古屋市も人口伸び悩みになった現在、非常にタイムリーな素晴らしい計画である。
大阪府や兵庫県でも誘致、育成の数値目標を掲げるべきで、梅田全体で最低2000社は集積さすべきだろう。梅北に完全にベンチャーだけのオフィスビルを作るべきだわな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です