国土交通省は2019年11月26日(火)、那覇空港の第2滑走路を2020年3月26日(木)から供用開始すると発表しました。第2滑走路は、現滑走路から1,310m離れた沖合に平行して展開し全長2,700mです。第2滑走路の増設計画の総事業費は2074億円で、供用を開始すると回転翼機と深夜発着機を除く滑走路処理容量は年間13.5万回から24万回に拡大します。現在の那覇空港は3000m滑走路1本を旅客機と貨物機、自衛隊機が共用しており、観光シーズンなどは混雑や遅延が目立ち容量が限界に近づいていました。
那覇空港の第2滑走路と既存の滑走路は間隔が1310mあるオープンパラレル配置なので双方の滑走路で同時に離発着が可能です。当初の計画では、増設工事後の年間発着数は約18.5万回とされてましたが、今回の発表では24万回と報じられました。
那覇空港の2018年(暦年)の旅客数は2,138万人で、国内線が1753万人・国際線が384万人となっています。利用者の増加に対応する為、際内連結ターミナル施設が建設され供用が始まりました。上の図のピンク色の箇所が増築され、国内線・国際線ターミナルビルが接続されました。
那覇空港の2018年(暦年)の旅客数は2,138万人で、国内線が1753万人・国際線が384万人となっています。第2滑走路供用開始後に発着枠が24万回に拡大されると航空旅客数は飛躍的に増加する事が予想されます。近い将来、那覇空港の旅客数は3000万人/年規模まで成長するのではないでしょうか?そうなると現在の旅客ターミナルは完全にパンク状態になるので、さらなる施設増強が必要になる事が予想されます。
日本初の貨客地下鉄連絡型サテライト(地下通路はすでに成田がやってる)を作って、今のターミナルはチェックインと出迎えの部分に転用すれば無駄にはならなくて済みます。
しかし、那覇空港の過密は陸続きでないのが最大の要因。辺野古騒動なければ伊江島に名護空港として本島第二の玄関口(フェリー増便で対処の後いずれ橋がかかる)ができ、分散していたことでしょう。