新関西国際空港会社が先日発表したニュースリリースによると、関西国際空港の2015 年度上期の総旅客数は 1,198 万人となり年度半期として過去最高となったと発表しました。総旅客数の内訳は、 国際線旅客数が 839 万人、その中でも外国人旅客が爆発的に増加し532 万人となりました。国内線も前年同期を上回る359万人で着地しました。毎年の傾向を見ると下期は上期に対して利用客数の増加が予想される為、通年で2400万人/年を超える事は確実な情勢で、もしかすると2500万人/年に到達するかもしれません。
【出典元】
→新関西国際空港会社>関西国際空港・大阪国際空港2015年度(平成27年度)上期(4~9月)運営概況(速報値)(PDF)
総発着回数の伸びも著しく、2015 年度上期は、国際線・国内線の総発着回数が 8.3 万回を記録し、年度半期として過去最高となり初めて 8 万回を突破しました。通期では17万回に迫る回数になるのではないでしょうか?
2015 年 4~7 月合計の全国における関西国際空港の国際線外国人出入国者のシェアは、外国人全体では26%で成田空港の32%に迫る勢いです。ただ、首都圏の国際線外国人利用者は羽田で12%のシェアがある為、成田+羽田では国内シェアの44%を占めています。それでも関西国際空港が単独で26%で成田空港に迫るシェアを獲得している事実は、5~6年前の惨状を考えると絶世の感があります。
そんな関西国際空港の課題は、やはり北米、欧州方面の利用者客数の少なさ。対アメリカのシェアは成田61%(成田+羽田では79%)に対して関空12%、ヨーロッパでは成田49%(成田+羽田74%)に対して関空17%。圧倒的な差があります。
これは短中距離中心のビジネスモデルであるLCCを原動力としている関空に対して首都圏の2空港はFSCを中心とした長距離路線が多数就航している事が要因として上げられます。成田空港は、デルタ、ユナイデット、日本航空、全日空がハブ機能を置いているので、この圧倒的な差につながっています。日本のFSCのハブ機能を首都圏から関空に移す事は殆どあり得ないので、欧米のどこかのキャリア、もしくは中東のキャリアが関空をハブに路線網を展開してくれれば、また全く違った世界が見えてくるのですが・・・。
関空が、いきなり欧米路線を拡充する事は現実的には難しそうなので、まずは現在の路線を突っ走って年間利用客数3000万人超えを目指す事が良いと自分は考えています。3000万人/年を超えるボリュームを達成すれば、もしかすると何処か外国のキャリアがハブ機能を・・・といった流れになるかもしれませんね。
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大阪ベイ経済新聞から
http://osakabay.keizai.biz/headline/178/
◎ピーチ、関空に段ボール製チェックイン機・製造コスト5分の1に
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ビジネス需要の差というか、結局は日本(=東京)政府が羽田と成田しか面倒みないから
欧米行きの長距離線は、これら二つの空港が持って行ってしまうだけのことだよ。
だが、さしもの政府もLCCの可能性には無頓着だった。
そして関空はそのスキを巧く突いて、LCCハブの地位を手に入れた。
だから、アジア・オセアニア行きの短距離線が多く集まった。
更に、政府にとっての誤算は、LCCの航続距離が成長を続けているということ。
今後、LCCは中距離路線も当たり前となり、関空‐ハワイ便もLCCで行けるようになるだろう。
やがて、欧米便のような長距離も実現することは、ほぼ間違いない。
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リムジンバスが強いとは言え、やはり鉄道のアクセスを強化して欲しいな
なにわ筋線建設、あるいは阪和線の改良……
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来年よりオリックス連合が新運営会社となる。空港の運営は世界企業パンシ・エアポートが担当すると報じられている。
世界各地の空港で、海外便の誘致に成功した会社で当然関空では新たなハブ機能を持った欧米便の誘致に乗り出すものと期待している。
なんにしてもこのペースなら今年は2500万、来年は3000万も見えてきたので、世界的な大空港の仲間入りも間近。
そして新運営会社が関空・伊丹のコンセプトというか運営方針をどう打ち出すか注目したい。
私としてはアジアローカルに強い世界空港を期待している。
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まず第一に、欧米便とアジア便の全体の便数比率が、NRTとKIXじゃ圧倒的な差があるんでしょう。それは結局ビジネス需要の差。
やはり、企業をもっと近畿圏に呼び込む努力を、近畿全体でプロモーションしないとダメでしょう。