【再都市化ナレッジデータベース】←新規情報やタレコミはこちらのコメント欄にお願いします!

『JR熊本駅ビル』は熊本城の城郭の折り重なった様を表現、熊本駅駅舎など周辺施設との調和も意識、傑出した外観デザイン!



JR熊本駅ビルは、九州新幹線が開業し、熊本の陸の玄関口として発展著しい「JR熊本」駅前に建設された複合商業駅ビルです。

新ビルは、S造、一部RC造、地上12階、高さ59.4m、延床面積86,292㎡の規模で商業施設「アミュプラザくまもと」や、ホテル「ザ ブラッサム熊本」などで構成された複合施設です。建築主はJR九州・JR熊本シティ、設計は日建設計、施工は大林組が担当。2019年4月に着工し、2021年2月に竣工、同年4月23日に開業しました。JR熊本駅ビルは「2021 年度グッドデザイン賞」を受賞しています。

【出展元】
熊本駅ビルの開発概要について
JR熊本駅ビルがグッドデザイン賞を受賞しました!
https://www.nikken.co.jp/ja/news/news/2021_06_03.html

 

JR熊本シティが熊本駅周辺開発の施設名称を発表、JR 熊本駅ビル、JR 熊本白川ビル、JR熊本春日南ビルに決定!



 



JR熊本駅ビルは、駅周辺にあるの5つの商業施設(JR熊本駅ビルエリア・肥後よかモン市場・JR熊本駅高架下北・JR熊本春日南ビル・JR熊本白川ビル) と、 JR九州ホテルズの「ザ・ブラッサム熊本」等の施設で形成される、総店舗数が261店舗の大型商業施設「JRくまもとシティ」の中核を成す施設です。

ビルの外観は、用途毎の大きなボリュームや広場に面した屋根群をダイナミックにずらすことで、熊本城の城郭の折り重なった様を表現し、熊本駅駅舎など周辺施設との調和も意識したデザインとなっています。

 

施設概要



名称:JR熊本駅ビル
計画名:熊本駅ビル(仮称)新築他工事
商業施設名:アミュプラザくまもと
ホテル名:THE BLOSSOM KUMAMOTO(ザ ブラッサム熊本)
所在地:熊本県熊本市西区春日3丁目15-40
交通:JR「熊本」駅、熊本市電「熊本駅前」駅
階数:地上12階、地下1階
高さ:59.4m(日建設計のデータ:55.561m)
構造:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
杭・基礎 :
主用途:物販店舗、飲食店舗、ホテル、映画館、結婚式場、駐車場
客室数:203室
敷地面積:19,945.97㎡
建築面積:13,869.09㎡
延床面積:86,292.46㎡
建築主:JR九州、JR熊本シティ
設計者:日建設計
照明デザイナー:シリウスライティングオフィス
サイン計画:日本デザインセンター 色部デザイン研究所
施工者:大林組
着工:2019年04月
竣工:2021年02月
開業:2021年04月23日

 

フロア構成



 

1:陸の玄関口「熊本駅」のにぎわいの創出
・ファッション、雑貨、シネコン(熊本ピカデリー)、飲食・食品が充実した商業施設『アミュプラザくまもと』
・駅ビルの大屋根や駅前広場を中心に様々なイベントや情報発信を行う

2:バイオフィリック・デザインを導入
・熊本の陸の玄関口の新たなシンボルとなる水と緑の立体庭園『ぼうけんの杜』
・水と緑のうるおいの中に店舗を配置し、憩いとにぎわいを感じる空間を創出

3:駅立地を活かした多機能施設整備による魅力の向上
・JR九州ホテルズの最上級ブランド「ザ・ブラッサム熊本」
・結婚式場、平日も多目的な利用 ができるバンケットとして交流やにぎわいの場を創る。
・鉄道や路面電車・バスに加えて、2,100 台(3 箇所)収容可能な駐車場を整備す ることで、快適なアクセスを実現

 

2023年4月の様子


真正面から見た様子です。北東側から見上げた様子です。広場に大きく突き出して熊本の強い日差しを遮り来訪者を迎え入れる大屋根は、上部が15m×30mの空中広場「おおやねテラス」となっています。

JR熊本駅ビルは、基本的にスクエアでシンプルな形状をしていますが、ガラス、石材、木、黒、白といった対照的な素材や色を組合せる事で変化に富んだ表情を見せています。最近の駅前商業施設としては、頭一つ抜けたデザインでメチャクチャ気に入りました。

 



JR熊本駅ビルは、1~8階が、小売店舗、飲食、マルチコンプレックス映画館(7階)、結婚式場(8階)からなる「アミュプラザくまもと」、9~12階はホテル「THE BLOSSOM KUMAMOTO」で構成されています。熊本駅白川口を出ると、熊本市主導のもと「公園のような駅、駅のような公園」をコンセプトに整備された駅前広場が広がり、JR熊本駅ビルはその右手にあります。

 

 


駅前広場には水盤が設けられていました。

 


北東側から見た様子です。

 


公開敷地の様子です。植えられた木々が近畿地方のそれとは異なる気がします。

 


東側から見上げた様子です。

 


南東側から見た様子です。墨色の外観は熊本を連想させますね。

 


熊本駅ビル第1駐車場の全景です。777台を収容する大規模な立体駐車場です。熊本駅を取り囲む様に2100台もの駐車スペースを確保しており、駅前立地でありながら大規模駐車場を併設する事で、クルマでの集客と鉄道への乗り継ぎを促す『パークアンドライド』を実現する目論見があります。

 



最後はJR熊本駅ビルと周辺の様子です。近代的な低床の路面電車、新幹線を併設した高架駅、タワーホテル・タワーマンションが林立する光景は、一昔前に比べると別の街という表現が大袈裟ではない変貌振りで驚きです。

次回は、JR熊本駅ビルの最大最高の特徴である水と緑の立体庭園『ぼうけんの杜』をご紹介します。ご期待下さい!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です