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仁川国際空港ー第2ターミナルビル(搭乗エリア編)



仁川国際空港(インチョン国際空港)は、韓国仁川広域市中区、ソウルの西約48㎞に建設された国際空港で、2001年3月に開港ました。開発総面積約4700haの敷地に3本の滑走路と2つのターミナルを有する大空港で、大韓航空、アシアナ航空、済州航空が拠点としています。2018年(暦年)の利用者数6826万人で、発着回数は38.7万回、国際貨物は295.2万トンに達しています。また、仁川国際空港は航空業界評価会社であるスカイトラックス(Skytrax)の世界TOP100国際空港で常に最上位圏(1〜3位)を占めるなど高い評価を得ています。

 

 

仁川国際空港ー第2ターミナルビル(外観編)



仁川国際空港ー第2ターミナルビル(出発ロビー編)



 



仁川国際空港特集の3回目は「搭乗エリア編」です。出国手続きが終わり飛行機の搭乗口に続くエリアには、スーパーブランドの店舗が軒をつらねていました。

 

 

 

驚いたのがこの演出。朝鮮時代の王や王妃をはじめ、宮中で過ごす王室の日常を再現したアトラクションは、宮廷衣装や儀仗を身につけたアクターがターミナルビル内を練り歩きます。とにかく自国の文化を売り込もうと言う姿勢が徹底している所が凄いと思います。

 

 

 

 

 

 

搭乗エリアには、こんな有機的な形をしたオブジェが2カ所設置されていました。1つはLEDビジョンを設置しています。

 

 

 

もう一カ所は特徴的なデザインの金属素材で出来ていました。

 

 

 

搭乗エリアを奥に進むとメチャクチャ天井が高い箇所がありました。これは凄い・・。

 

 

 

フォトスポット的な売価は場所が多数ありました。明らかにSNS映えを意識していますね。

 

 

 

搭乗口まではムービングウォークを乗り継いで移動できます。

 

 

 

搭乗待合エリアはこんな感じです。

 

 

 

天井に曲面LEDを使ったオブジェがありました。未来的です。

 

 

 

搭乗エリアの先端まできました。

 

 

 

非常に心地よい空間が広がっています。

 

 

 

先端エリアの一部は吹き抜けなっていました。

 

 

 

3回に渡ってご紹介してきた仁川国際空港ー第2ターミナルビルですが、国の威信をかけて建設されただけあって、デザイン、使い勝手、演出など考え抜かれた凄いターミナルビルに仕上がっていました。この第2ターミナルビルには拡張計画があり、現在の38万㎡の施設は50万㎡以上に拡大される事になります。

需要先行型のインフラ整備は、かなり以前から空港間競争を勝ち抜く為の必須条件となっています。アジア各国はシンガポール・チャンギ国際空港の成功を手本にインフラ整備を進めており、仁川国際空港も苛烈な競争に晒されています。

仁川国際空港を見て関西国際空港を考える



大マスコミが関西国際空港を報じる時、「関西のバブ空港」「関西の玄関口」といった風に矮小化された報じ方をされる事が多いですが、これの伝え方は誤りです。関西国際空港は大阪・関西地区のローカル空港ではなく、日本国が外貨を獲得する為の重要な『経済装置』です。関西空港のインフラ整備を進める事で、比較的短期間で多くの外貨を獲得する事が出来る『外貨獲得マシン』に育てる事ができます。

日本は少子高齢化により内需縮小傾向が避けられない状況ですが、関西空港のあり方、投資内容は国全体で考えても非常に重要な事です。この事が報じられない、認知されない事に、強い危機感を抱きつつ歯がゆさをかみしめています。大阪万博を控え、追い風が吹く状況を見て、大規模投資を行うなら今しかない!と広く伝えて行きたいと思いました。

 

・空港母都市の大阪を中心とした京阪神の都市圏人口は1800万人で、一人当たりのGDP約4万ドルに達する世界最大級の市場規模を持っている
・背後地域は大阪・京都・奈良・高野山・姫路城など、世界遺産のオンパレードで世界トップレベルの文化・観光資源を有する
・大阪難波まで最短30分程度で到達可能、国際基準で見ると母都市に近い空港で優れたアクセス手段を有している
・関西国際空港は騒音とは無縁の海上空港で24時間運用が可能な海上空港である
・4000m、3500mの十分な長さを持った複数滑走路を有し、それぞれ同時離発着が可能なオープンパラレル配置
・二期空港島にターミナルビルを建設出来る広大な拡張余地がある

3 COMMENTS

ころろ

仁川はもう死ぬことが定められた空港ですので、無視してもよろしいのでは?
仁川がアジアのハブ空港として名を馳せたのも過去の話です。
航空機自体の性能向上による損益分岐点の劇的な改善によって、直行便が運行しやすくなり、ハブ空港の相対的な地位低下と、そもそも仁川空港自体の競争力の大幅低下により、北京、シンガポール、香港、成田、羽田といったアジア主要空港と比べて、大きく差をつけられています。
中でも航路の関係上、北京と真正面から競合してしまいます。
運行本数、利用者数ともに北京が圧倒的な有利なため、利用者数増加の伸びが鈍化するどころか、減少に転じてしまっている状況です。
加えて、韓国ご自慢のセルフ経済制裁のおかげで、ドル箱路線だった日本便が減り、ただでさえ少ない利用者数減少に歯止めが掛からない状況です。

いままで仁川空港を使っていたアジア各国の利用者は、成田や北京、シンガポールを使ったほうが、本数も多く、安くて早くて便利だというのが実情です。

佐伯虎

現在の実情を淡々と記しますと
国土交通省2020年度概算要求
関空77億円(羽田は616億円)

三刀流

確かに「今こそ大規模投資」が必要ですね。第2ターミナルビル建設と二期島への鉄道延伸。空港島への橋梁増設。海上輸送施設の拡充。これらは5年以内にぜひ実現してほしいです。
書かれている通り、関空は24時間離発着可能な空港ですから、相手国との運航ダイヤは組みやすいですね。アクセス鉄道がJRと南海の2本あるので、夜間のメンテナンスを交代ですれば、終夜運転、24時間運行も可能です。24時間世界に開かれた、眠らない空港として、世界に売り出すべきです。当然、大阪市も、時差に関係なく世界時間で活動する国際都市にならなければなりません。

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