阪神電鉄は2025年3月10日、新型急行用車両「3000系」を2027年春に導入し、座席指定サービスを開始する計画を発表しました。開業120周年を迎え、より快適で省エネ性能に優れた車両を投入し、急行サービスの質を高める狙いです。
伝統と革新を融合した「3000系」

新型3000系のコンセプトは「掛ける」「駆ける」「翔ける」「架ける」の4つ。「掛ける」は多彩なアイデアの組み合わせ、「駆ける」は急行車両ならではの走行性能、「翔ける」は未来への飛躍、「架ける」は人と社会をつなぐ役割を示します。
デザイン面では、かつての阪神急行用車両「赤胴車」の伝統を受け継ぎつつ、現代的な「Re Vermilion(リ・バーミリオン)」を採用。バーミリオンに「Re(再び)」を加え、伝統を継承しつつ新時代に対応する姿勢を表現。先頭車両は躍動感のあるフォルムを採用し、車両側面には「×(かける)」をモチーフにしたグラフィックが施され、急行車両としての存在感を強調します。
快適性と環境性能を両立

阪急が導入した有料座席指定サービス「プライベース」
3000系は6両編成で、うち1両に座席指定サービスを導入予定。着席ニーズに応え、快適な移動空間を提供する狙いです。詳細な運行区間や料金は後日発表されます。また、最新技術を活用し、快適性向上と省エネ化を両立。電気式戸閉装置やインバータ式空調装置を導入し、ストレスの少ない車内環境を実現。新型駆動システム「SynTRACS」を採用し、8000系と比較して消費電力を約60%削減します。既存の急行用車両も「Re Vermilion」カラーに統一

既存の急行用車両も「Re Vermilion」カラーに統一予定
新型3000系は2027年春に運行開始。まず1編成を導入し、順次増備予定です。また、既存の急行用車両も「Re Vermilion」カラーに統一し、「阪神電車の急行車両はバーミリオン」というブランドイメージの確立を図ります。既存車両がどの様な姿になるのか?興味津々です。
先月に各停用の青胴車(ジェットカー)が引退したあと、急行用の8000系が阪神電鉄で最古の形式になりました。
ほんの数日前に、その8000系を以前の赤胴車の塗装に順次変更してゆくというのを見たばかり。驚きましたね(・o・)!
新型のデザイン、良いと思います(^^) しかも京阪・阪急に続いての座席指定車導入ですか。近鉄と相互乗り入れするなんば線も走行するのでしょうか?