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近鉄が『一般車両の大規模リニューアル』を実施!イチバンセンがデザインを担当。登場予定の新型通勤車両とサービスレベルを統一?



近鉄は2024年秋に24年ぶりに新型一般車両を導入しますが、そのインテリアデザインを先取りした様な、『一般車両の大規模リニューアル車』が登場しました!!

近鉄は、近年の社会情勢を踏まえ、利用者の安全性を高める取り組みとして、車内防犯カメラの設置を進めています。今回のリニューアルは、今後登場する新型車両を手掛けている『株式会社イチバンセン』がデザインを担当しており、防犯カメラの設置タイミングで、新型車両とのサービスレベルを近づけたい、という意図がありそうです。イチバンセンは近年急速に活躍の幅を広げており、近鉄橿原線 結崎駅のリニューアルや、JR西日本の「WEST EXPRESS 銀河」のデザインも手掛けています。

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大規模リニューアル車の様子を見ていきましょう!今回のリニューアルですが、外装は、先頭車両への「転落防止ほろ」の設置前照灯と標識灯の場所を入れ替えてLED化行き先案内表示機のフルカラーLED化グリーンガラスへの更新などが行われました。


大規模リニューアルの内容
<外装>

先頭車両への「転落防止ほろ」の設置
行き先案内表示機の「フルカラーLED化」
前照灯と標識灯を入れ替えてLED灯化
グリーンガラスへの更新

<内装>
2024年導入予定の新型一般車両のインテリアを先取りしたデザインに変更
車内防犯カメラの設置
非常通話装置の設置
車内情報案内装置(液晶モニタ)は設置準備工事にとどまる

 



運転台付近の様子です。JR西日本の車両の様な「転落防止ホロ」が目立っています。バリアフリースペースを示す青色のピクトグラムが掲示されました。


車体側面はこんな感じです。グリーンガラスに交換されており、新車の様な雰囲気が漂っています。

 


こちらば別日に撮影した大規模リニューアル車の様子です。「きんてつ鉄道まつり」の休憩電車に充当されていました。


フロントマスクのアップです。標識灯があった場所にLEDヘッドライトが設けられました。違和感がすごいです。。

 



ヘッドライトのアップです。もう少しデザインに凝ってほしかった気がしますが、おそらく今後、莫大な両数のリニューアルが実施されるので、施工性とコスト面を鑑みてこの形状になったのだと思われます。

 



車体側面の様子です。グリーンガラスがメチャ新鮮なイメージを醸し出しています。今後のリニューアルでも、途中から手を抜かずグリーンガラス化を進めてほしい所です。

 


連結面の様子です。転落防止ホロが効いていますね。

 



 

側面行き先表示機の様子です。大型のフルカラーLEDを採用しており、非常に見やすいと思います。


LEDの表示内容はこんな感じです。イベント時にはかなり細かい演出が可能となっています。


続いて車内の様子を見ていきましょう!従来のインテリアとは全く異なるデザインになりました。

 


仕切り袖の様子です。ガラス素材が採用され大型化されました。


座席に座って車内を見通した様子です。仕切り袖の部分がゴチャゴチャして、ちょっと煩い感じがします。ここはスタンションポールと袖をまとめて金属部分を減らしたほうがスッキリしたのでは?と思いました。

 


シートはこんな感じです。

 


モケットのアップです。花びら模様が華やかな印象で、なかなか良い感じです。

 


こちらは優先座席の様子です。モケットやスタンションポールがオレンジ色となっており、一般席と区別されています。

 


優先席を真正面から見た様子です。

 


天井付近の様子です。近鉄の一大特徴だった三角形の蛍光灯グローブが廃止され、LED間接照明となりました。

 



LED照明のアップです。取り付けのビスが目立っていますが、こちらも大量施工を見越した仕様なのだと思います。荷棚は網棚のままで変化無しでした。

 


つり革のアップです。丸形ですが下部が太くなっている今までに無いタイプでした。結構握りやすいです。


乗降ドアー付近の様子です。薄い色合いの木目調パネルになりました。足元は警戒色を配しています。

 



乗降ドアーの上部には千鳥配置でLEDモニターの設置スペースが設けられていました。車内情報案内装置(液晶モニタ)は設置準備工事にとどまり、未設置です。

 



車内防犯カメラの様子です。2023年7月からカメラ単体での運用を開始していますが、カメラ映像、音声の確認システムは2024年4月から始める予定です。今回、車内情報案内装置が未設置だった理由はこのあたりに絡んでいるのかもしれませんね。

 


運転台付近の様子です。


非常通話装置の様子です。結構低い位置に設置されており、ラッシュ時に誤動作しないか?気になりました。

 



こちらはデコラパネルの様子です。写真左が側面、右が妻面で、デザインが異なっています。側面の淡い色調の木目調パネルは色がうすすぎて遠目に見ると単色に見えるのが残念です。もう少し木目がしっかり目視できる色合いであれば、質感が全く異なって見えると思います。

 


床面のデザインはこんな感じです。波紋の様なグラフィックがあしらわれており、これは良いと思いました。

 



今回、ようやく撮影する事ができた、大規模リニューアルされた一般車。昨今の社会情勢から全車に車内防犯カメラを設置する事になったため、2024年登場予定の新型車両のデザインテイストを先取りしつつ、大規模リニューアルが行われた様です。

 



今後は、莫大な量の車両がリニューアルされると予想され、その為か、コストカットされた部分が散見されますが、インテリアのイメージは相当変わると思います。事実、大規模リニューアル車の車内で「なんか違わへん?新車?」という声を聞きました。

来年の防犯のカメラ映像、音声の確認システムの本稼働に合わせて、車内案内装置(液晶モニタ)の設置も進めて、新車と見間違うレベルに引き上げて欲しいと思いました。

3 COMMENTS

DK-Kawachi

2023年12月に出場したリニューアル施工車にLCD式案内表示器が付いた情報がSNSで上がっているので該当する情報を見る限り、阪急や阪神。福岡市営地下鉄2000系リニューアル車で採用されたハーフHD(1920×540ドット、32:9)ではなく、42インチの1920×480ドット、16:4=4:1とハーフHDよりも横に長い液晶パネルを使っているを使っています。
デジタルサイネージ向けのやや特殊なサイズですが、メーカーのコイト電工の「パッとビジョン」の最新ラインナップには入っています。
今後、リニューアル施工される編成にはこの仕様が採用されると思われます。

DK-Kawachi

>くぼけん氏

ここ数年でB更新を施工された編成のうち内装のデザインを大きく変えた編成ではドア間の座席の真ん中にスタンションポールが付いたおり、該当箇所の座席定員も7人掛けから6人掛けに変更されています。
(そもそもシリーズ21以前の車両の座席自体は近年の新造車に比べてとても一人当たりの幅が狭い)
基本的には座席自体は脚台をそのまま流用しているのでドア回りスペースは改造前のままです。
ドア回りを拡大させるとなると、脚台も含めて交換となると改造コストも調達するためのコストも掛かります。
そこまでコストを掛けるほど深刻なレベルの混雑ではありませんから。

くぼけん

先日、名古屋からの帰り道、急行でたまたま組まれていたので乗りました。
車内の印象は「明るい」「気持ち良い」。
今までの車内は化粧板の色合いとか照明カバー、蛍光灯の明るさの関係もあって、とにかく暗い。
夜間だと本が見づらい、仕事で疲れた日にゃ「余計に疲れる」感じでしたから、非常に新鮮で良い印象を受けました。ただ文中にあるように金属棒が鬱陶しいのも確か。昨今の袖仕切りのように敢えて透明じゃない仕切りを入れるほうが良かったかも。特に近鉄の場合、居場所がないくらいドア周りが狭いので、席の端っこだとオッサンのケツがまともに顔にきますから。
あと先日の乗車した際に「えっ」と思いましたが、ロングシートの真ん中にポールがあります。
ということは、7人掛けを謳っている着席人数を利用実態に合わせて6人掛けに変更したのか?と。
または、ドア周りを少し拡げて座席の長さを削ったのか?ドア付近に立ってましたが、さほど広がっていた感じはなかったけど、どうなんだろうか?
誰かご存じでしたら教示ください。

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