『神戸三宮TWINGATE(ツインゲート)』Ⅱ期が本格始動!高さ165m・延床6.9万㎡の超高層ビル、民間事業者の募集を開始。年内選定へ



神戸・三宮駅前で進む大規模再開発「神戸三宮TWINGATE(ツインゲート)」のⅡ期事業が、実現に向けて新たな段階に入りました。

雲井通6丁目北地区市街地再開発準備組合は2026年10月19日、「参加組合員予定者」と「特定業務代行者」の募集を開始しました。 募集要項は10月26日まで配付され、建設通信新聞によると、特定業務代行者を年内に決定する方針です。

Ⅱ期は、JR三ノ宮駅の南東側に位置する商業ビル「サンシティ」などを再開発し、高さの最高限度165m、延床約69,000㎡の超高層複合ビルを建設する計画です。バスターミナルや約700席の中ホール、商業施設、オフィスまたはホテルなどを整備します。

当ブログでは2022年6月の記事でツインタワー構想を紹介し、その後もⅠ期の建設状況を継続的に取材してきました。2026年4月の現地レポートでは、高さ約163mのⅠ期ビルが建設される様子をお伝えしましたが、これに続くⅡ期も、同年3月の都市計画決定を経て、事業を担う民間企業の選定段階に入りました。

Ⅱ期は都市計画決定から事業者選定へ。現在地と今後の予定



今回募集する参加組合員予定者は主に完成後の保留床を取得する企業、特定業務代行者は設計・施工や資金調達支援などを担う企業です。事業の採算性と施工体制を具体化するための重要な手続きとなります。

事業のタイムテーブル

時期 主な動き
2023年7月 Ⅱ期再開発準備組合を設立
2023年11月 竹中工務店を事業協力者に選定
2025年10月 都市計画提案、TWINGATE名称決定
2026年3月24日 都市計画決定
2026年10月19日 民間事業者の募集開始【現在地】
2026年10月26日 募集要項の配付終了
2026年内 特定業務代行者の選定目標
2027年12月 Ⅰ期ビル竣工予定
Ⅰ期完成後 Ⅱ期の着工を想定(正式時期未定)
2030年度以降 Ⅱ期中ホールの開館を想定(時期未定)
Ⅱ期は都市計画上の枠組みが定まり、事業化の準備が進んでいます。ただし、具体的な事業費や着工・完成時期は、まだ確定していません。

高さ165m、延床6.9万㎡!Ⅰ期・Ⅱ期で何ができる?



神戸三宮TWINGATEは、建設中のⅠ期ビルと今回のⅡ期ビルで構成されます。両地区の延床面積は合計約168,000㎡。交通、文化、業務、商業、宿泊機能を集約した大規模な複合拠点を形成します。

神戸三宮TWINGATE Ⅰ期・Ⅱ期の施設概要

項目 Ⅰ期・雲井通5丁目 Ⅱ期・雲井通6丁目北
開発状況 建設中 事業者選定段階
敷地面積 約8,230㎡ 約5,500㎡
延床面積 約99,000㎡ 約69,000㎡
高さ 約163m 最高限度165m
階数 地上32階・地下3階 未定
バスターミナル Ⅰ期施設 Ⅱ期施設
文化施設 大ホール1,816席、スタジオ272席 中ホール約700席
図書館 新三宮図書館 なし
オフィス アシックス・シスメックス本社機能など 高規格オフィスを検討
ホテル EVOL HOTEL KOBE(仮称) 導入を検討
商業施設 あり あり
竣工 2027年12月予定 未定
※Ⅱ期の165mは都市計画上の最高限度です。高層部はオフィスまたはホテルを想定しており、具体的な用途構成は今後決定されます。

Ⅰ期には企業本社機能やホテル、図書館、大ホールが入り、Ⅱ期はバスターミナルの拡張と中ホールの整備を中心に、その機能を補完します。文化施設は両棟を連絡通路で結び、大規模公演から中規模の音楽・演劇まで対応する新たな文化拠点を形成します。

三宮はどう変わる?交通・文化・ビジネスを一体化



この再開発が目指すのは、三宮を交通の乗り換え拠点から、人が集まり、働き、交流する都市拠点へと進化させることです。

現在、三宮駅周辺には中・長距離バスの乗降場が分散しています。Ⅰ期・Ⅱ期に整備する「バスタ神戸三宮」は、これらの機能を段階的に集約し、鉄道とバスの乗り換えを改善する計画です。さらに歩行者デッキや地下通路によって周辺施設を結び、駅前の回遊性を高めます。

文化面では、Ⅰ期の大ホールとⅡ期の中ホールを組み合わせ、新たな神戸文化ホールを形成します。公演を目的とした来街者の増加は、周辺の商業・飲食施設への波及効果も期待できます。

経済面では、Ⅰ期へのアシックスやシスメックスの本社機能移転に続き、Ⅱ期でもオフィスが整備されれば、三宮駅前の業務集積がさらに進みます。ホテルが導入された場合には、ビジネス・観光双方の宿泊需要に対応する拠点となります。

交通利便性を高めながら、都心に働く場所、訪れる目的、滞在する機能を生み出す。 ここに、神戸三宮TWINGATEの都市戦略上の意味があります。

今後の焦点は事業費と参画企業。ツインタワー実現へ前進



Ⅱ期の事業化に向けた最大の課題は、建設費の高騰に対応しながら採算性を確保することです。公共性の高いバスターミナルや文化施設を整備する一方、オフィスやホテルなどの収益施設を組み合わせ、事業全体を成立させる必要があります。今回の募集は、その実行体制を固めるための重要な一歩です。

三宮駅前ではⅠ期ビルに加え、JR三ノ宮新駅ビルの建設も進み、駅前の景観が大きく変わり始めています。Ⅱ期も事業者選定段階に進んだことで、長年構想されてきたツインタワーの実現が一段と近づきました。

年内に予定される事業者の選定結果と、その後に明らかになる事業費・着工スケジュールに注目したいと思います。




出典・参考資料

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