JR三ノ宮新駅ビルは、JR三ノ宮駅前に建設されている、新しい駅ビルです。JR西日本が大阪駅新駅ビル開発、広島駅新駅ビル開発とともに中期経営計画における「三大プロジェクト」に位置づけられている拠点駅開発の1つで、神戸都心における非常に重要な再開発となるビッグプロジェクトです。
再開発は「三宮ターミナルビル」跡地に加え、駅前ロータリーの敷地を活用し、合計約8,500㎡の敷地を捻出。新ビルは、地上30階、地下2階建て、高さ156.2m、延床面積:91,528㎡の規模で、商業、オフィス、ホテル等で構成される複合高層ビル。建築主は、JR西日本、UR都市機構、JR西日本不動産開発。設計施工は、竹中工務店・大鉄工業JVが担当。2024年3月6日に起工式を執り行い4月から新駅ビル本体工事に着手。2029年度開業予定で、総事業費は約500億円を見込んでいます。
【出典元】→JR西日本>JR三ノ宮新駅ビル開発について
→国土交通省>駅とまちをつなぐ神戸の新たなランドマークが誕生
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JR三ノ宮新駅ビルの完成イメージパースと断面図です。低層部が商業施設、中層部がオフィス、高層部はホテルとなります。商業施設の屋上には広場が設けられます。ミント神戸に面する東側には人工地盤を設置し駅前広場を設置します。
これまでの経緯
計画概要
計画名称:(仮称))JR三ノ宮新駅ビル
所在地:兵庫県神戸市中央区雲井通八丁目1番2号
交通:JR「三ノ宮」駅、阪急・阪神「神戸三宮」駅、ポートライナー・神戸市営地下鉄「三宮」駅
階数:地上30階、塔屋2階、地下2階
高さ:高さ156.2m ※最高部
構造:鉄骨造、一部(鉄筋コンクリート造、鉄筋鉄骨コンクリート)
主用途:駅、商業、オフィス、ホテル、駐車場、駐輪場、駅前広場
客室数:約250室
敷地面積:8,583.13㎡
建築面積:91,781.24㎡
容積対象面積:83,494.11㎡
延床面積:91,781.24㎡
建築主:JR西日本、UR都市機構、JR西日本不動産開発
設計者:竹中工務店・大鉄工業JV
施工者:竹中工務店・大鉄工業JV
準備工事:2023年06月
起工式:2024年3月6日
着工:2024年04月 ※新駅ビル本体工事着手
竣工:2030年03月(予定)
開業:2029年度(予定)
総事業費:約500億円
2024年10月の様子
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現地の様子です。2024年4月に本体工事に着手し、ついに新駅ビルの建設工事が始まりました!!
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敷地東側の様子です。ミント神戸側には、人工地盤が設けられ駅前広場が整備されます。
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敷地西側の様子です。数年後には商業施設が入居する、巨大な低層部が出現します。
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撮影ポイントを変えて南東側から見た様子です。
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北側から見た様子です。
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北東側から計画地を見通した様子です。敷地面積が約8500㎡もあるので、メチャクチャ広いです。
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南東側から見た様子です。
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最後は引き気味で見た計画地全体の様子です。
JR三ノ宮新駅ビルについては、2011年頃にターミナルビル建て替えを巡ってJR西日本と神戸市が協議を始め2013年頃には、現計画のたたき台が出来上がりました。
2018年に旧三ノ宮ターミナルビルの解体着手、跡地の再開発については、神戸市が制定した景観条例による規制強化等により、採算が取れる規模のビルの建設が困難になった事に加え、コロナ禍の影響によって先行してる大阪駅西地区再開発と新・広島駅ビルにリソースを集中させる事になり、計画着手の見通しが立たなくなるなど、本当にいろいろありましたが、ついに新ビルの建設工事が始まりました。
聞いた話では、当初は高さ180mの案もあったとか。制限のせいで小さくなったのなら残念ですね。
無駄な制限が無かったらと思うともったいないですね。
神戸市は、今一度、ポーアイ公園から六甲山が見えなくなる高さの建築物はみとめないという全く無意味な建築物の高さ規制を考え直すべきである。人口減の今、都市間競争に勝てる戦略が必要なのではないか。