
3回にわたってご紹介してきました「近鉄奈良線連続立体交差事業」ですが、最後にご紹介するのは東花園駅付近の様子です。東花園駅には準急、区間準急、普通が停車します。
若江岩田駅 → 河内花園駅 → 【東花園駅】
■追跡取材リスト

ラグビーボールのレリーフ。東花園駅はラグビーの聖地「近鉄花園ラグビー場」の最寄り駅です。

難波方面上り線の様子です。写真左側は上り難波方面の地平ホームで、高架化された下り奈良方面高架ホームとは数百メートル離れています。

奈良方面下り線。写真左側にある車庫(東花園検車区)へ続く配線が複雑に絡みあっています。クロッシングポイントが美しい。

高架化された下り線ホームです。上り線の高架化工事が完成時すると上下2面4線の高架駅になります。東花園駅は優等列車が停車するのでホーム有効長が10両に対応しています。

階段付近の様子です。引き続いてダイヤが混乱しており発車票が消えていました。。。

ガラス張りの待合室。撮影していると珍しい電車がホームに滑り込んできました。

東花園駅に停車する「快速急行」!ダイヤの混乱から臨時停車した様です。

都心に戻る為に下りホームから、数百m離れている上り地平ホームに移動しました。途中地平から高架を見上げていると、阪奈特急の運用に就くアーバンライナーPlusが通過して行きました。奈良市で開催されている「遷都祭」効果のおかげで阪奈特急は相当盛況の様です。

最後は地上から見た、上り線奈良方面の様子です。今回の高架化工事の進展により、近鉄奈良線の下り奈良方面は難波→瓢箪山駅の手前までの間、約13kmの連続立体化が実現しました。瓢箪山駅から先、石切駅までの区間は、生駒山を駆け上がる最大35.7パーミルの上り勾配が連続する急勾配区間となる為、連続立体化は難しいです。さらに先、石切からは新生駒トンネル(全長3,494m)を経て生駒?菖蒲池付近までは、築堤または高架、トンネルにより既に連続立体化がほぼ完成しています。今回の区間が完成すると近鉄奈良線の連続立体化の進展具合は相当なレベルに到達する事になります。そして、最後にして最大の難関、西大寺駅付近の立体化はいつになったら実現するのでしょうか。。。

