富山地方鉄道T100形電車-SANTRAM(サントラム)は、は富山地方鉄道が富山市内軌道線用に2010年から導入を開始した超低床路面電車車両(LRV)です。このサントラムは、先に投入された富山ライトレールTLR0600形(ポートラム)や都心環状線の)9000形(セントラム)とは異なるタイプで、アルナ車両のリトルダンサータイプUの進化型(タイプUa)となっています。
リトルダンサーは、アルナ工機(現・アルナ車両)・東芝・住友金属工業(現・新日鐵住金)・東洋電機製造・ナブコ(現・ナブテスコ)で共同開発された、超低床型路面電車車両シリーズの呼称で、1999年よりアルナ工機において超低床路面電車の開発プロジェクトがスタート、2001年より量産が開始されました。呼称の「リトルダンサー」は、「躍動的で可愛らしい小さな踊り子『Little Dancer』のイメージ」と、「床の『段差が小さい』路面電車」という意味合いが含まれているそうです。
富山地方鉄道T100形電車-SANTRAM(サントラム)は3車体2台車による連接車で、前後の車体に台車を装備、中間車体は前後の車体間に掛け渡されたフローティング車体となっています。台車は二軸ボルスタレス台車ですが、台車が車体に固定され回転しない構造を採用したことにより、超低床車のネックとされる台車部での最小通路幅820mmを実現しており、狭軌軌道のデメリットを感じさせない仕上がりとなっています。
富山地方鉄道は、元主力車両デ7000形の車齢が50年に及ぶことから、現存するデ7000形12両をすべて順次本形式に置換することが決定しており、今後5~6年で4編成を導入する計画を発表しています。
3編成目のT103は、青色がアクセントカラーとなっています。2015年にデビューしました。
2編成目のT102(赤のアクセントカラー、2013年デビュー)と3編成目のT103が並びました!
最後は富山駅に停車中のT103の様子です。