Osaka Metro(大阪メトロ)は2018年07月09日に民営化後、初の中期経営計画を発表しました。大阪メトロの中期経営計画は、民営化を第二の創業として、 “鉄道以外の新たな柱となる事業の創出” “公営企業から成長を追求する株式会社への変革” を完遂させるべく、7カ年計画が策定されました。
様々な施策が発表されましたが、今回は駅の安全性を飛躍的に高める、可動式ホーム柵(以下、ホームドア)の整備計画についてご紹介したいと思います。Osaka Metro(大阪メトロ)では、千日前線、長堀鶴見緑地線、今里筋線、南港ポートタウン線の全駅と、御堂筋線の心斎橋駅、天王寺駅にホームドアが設置されています。御堂筋線と相互乗り入れし、同線と一体となっている北大阪急行は全駅にホームドアが設置されました。
【出典元】→ Osaka Metro Group 2018年度~2024年度中期経営計画
北大阪急行ー桃山台駅に設置されたホームドア
今回発表された、大阪メトロの中期経営計画では、 混雑駅の乗降時間短縮と、新造車導入等の投資拡大で前倒し達成する、としておりホームドアの設置は大幅にペースアップする事が明らかになりました。具体的には御堂筋線全駅に2021年度までに設置、中央線の全駅に2024年度までにホームドアが設置されます。また、2021年度までに利用者10万人/日以上の全10駅で設置を完了するとしています。
①中期経営計画期間中に、御堂筋線、中央線の全駅で設置完了
・御堂筋線(2021年度まで)・中央線(2024年度まで)
②2021年度までに利用者10万人/日以上の全10駅で設置を完了
・御堂筋線:新大阪、梅田、淀屋橋、本町、心斎橋、なんば、天王寺・谷町線:東梅田
・四つ橋線:西梅田
・堺筋線:堺筋本町
御堂筋線ー天王寺駅に設置されたホームドア。現在はフルマニュアルでの運用となっており、開閉〜発車までのタイムロスが大きい
過密ダイヤの御堂筋線全駅にホームドアを設置する為には、自動で所定停止位置に列車を停止させる定位置停止装置(TASC)の導入が必須となります。また、車両側と地上設備が連動してタイムロスなくホームドアと車両の乗降ドアを開閉する仕組みも必要です。さらに、駅間の到達時間を短縮し、ホームドア設置による停車時間の増加を吸収する事も必要になってきます。今回の中期経営計画では新造車当の投資拡大によって、ホームドアの設置を前倒し達成すると発表されました。これを読み解くと、新型30000系の大量増備により車両側の対応を行う事、地上設備もホームドア導入に合わせて改良される事が予想出来ます。
また、御堂筋線だけでなく中央線の全駅にホームドアが設置されるので、こちらに新型車両が導入される可能性が高いです。日本の高速鉄道で初めてVVVFインバータ搭載車両である、20系電車の置き換えも視野に入ってきました。また、相互乗り入れしている近鉄けいはんな線側のホームドア設置動向も気になりますね。大阪メトロから「田の字窓」の車両が消える日は、そう遠く無さそうです。
narakyotoseikaさん、それは初めて知りました。
教えてくださってありがとうございました。
近鉄けいはんな線内ではホームドアはありませんがホームに転落防止センサー(ホームドアの代わり)が登美ヶ丘延伸時に設置されています。レーザーみたいなものが人を感知するシステムです。生駒駅でもけいはんな線のみで使用されています。
6両固定編成のままだとは思いますが東生駒車庫や登美ヶ丘車庫など駅も6両で作られているので固定だと思いますね
ぽてちんさん、もちろん詳細は分かりませんが、そうだと個人的にはうれしいです( ´ ▽ ` ) というか、そうなってほしいなと思いました。
中央線は新型車両に置換えるのに合わせて8連化するんでしょうか?
ホーム柵の設置完了が24年までかかるのはその為?