南海電鉄と北高速鉄道は、2023年10月5日付けのニュースリリースで、南海8300系車両、及び泉北高速9300系車両が 「2023年度グッドデザイン賞」を受賞したと発表しました!
2015年から導入している南海8300系車両は、一部車両にラゲッジスペースを設けて様々なニーズに対応しているほか、「NANKAIマイトレイン」プロジェクト※を経て、利用者の声を内装に反映させ、より車両に親しみを感じていただけるようアップデートされました。
一方、今年導入した泉北9300系車両は、8300系車両をベースに、外装と座席シートの色に泉北高速鉄道伝統 のカラーを採り入れて泉北らしさを表現するとともに、内装に濃い色調の木目柄を多用することで、落ち着きと 安らぎの空間を演出しています。
【出典元】→南海電気鉄道8300系車両、及び泉北高速鉄道9300系車両が 「2023年度グッドデザイン賞」を受賞
通勤用の鉄道車両は基本設計を共通とすることが多く個性が出しにくいですが、この2車種は、グループとしての共通項と、会社ごとの独自性を絶妙に両立している点が評価されました。
車内の木目調の床と、人数分を2トーン で色分けしつつ落ち着いた色調の座席は、住宅のインテリアを思わせる他、9300系はダークな木目 調と暖色系の座席とすることで、ニュータウンを走る鉄道車両としての差別化を実現しています。空港アクセス鉄 道で重要な多目的空間を導入するなど、多様化に配慮している点も印象的である、と評価されました。
「NANKAIマイトレイン」プロジェクト
南海電鉄は、2017年9月に「NANKAIマイトレイン」プロジェクトを立ち上げ、和歌山大学の空間デザイン研究室の川角典弘講師監修のもと、鉄道部門だけでなく社内の様々な部署から募ったメンバーによって4種類の新しい 内装デザイン案を策定。 2018年2月、上記内装デザインに加え、座席シートの座り心地や吊り革の形状・高さなどについて、利用者アンケートを実施し、改造工事を予定していた9000系車両の内装設計に反映。9000系リニューアル車両は、2019年4月に運行を開始しました。
9000系リニューアル車両が好評だったため、2019年度以降に導入した8300系車両の内装デザインに、9000系車両と同等の「NANKAIマイトレイン」仕様を施しています。
NANKAI マイトレイン南海電鉄の9000系リニューアルに向け利用者の意見を聞く体験イベントが、なんばシティ「ガレリアコート」で行われました!
南海電気鉄道株式会社と泉北高速鉄道株式会社の合併認可について
~令和7年4月1日からは南海電鉄「泉北線」として営業予定~ 令和6年11月1日(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo04_hh_000132.html
さよなら「泉北高速鉄道」 南海電鉄との合併日決定 ついに会社消滅へ(乗りものニュース)
https://trafficnews.jp/post/135268
両社の合併契約は、9月30日に締結されました。合併予定日(効力発生日)は、2025年4月1日です。
南海電鉄、泉北高速鉄道と経営統合へ 25年度早期(日経)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF2091J0Q3A221C2000000/
南海電気鉄道は20日、傘下の泉北高速鉄道を2025年度早期に吸収合併し経営統合する方針を発表した。両社の鉄道や不動産などの事業を一体的に経営することで、投資の効率化や人材の適正配置を進める狙い。
嬉しいことです。8300系は「南海顔」の真骨頂。うまく色処理して「優しい顔」を際立てていますね。
ぐっと明るくて、且つ落ち着く座席のカラーリングもよいです。
泉北9300系は同じ車体と思えない、色違いにセンスありです。が、小田急みたいなので帯カラーにひと工夫欲しかったですね。車内も会社の応接間みたいな落ち着く配色です、乗ってみたいです。と、あくまで個人の一意見です。