近鉄・都ホテルズと近鉄不動産は、2018年08月03日付のニュースリリースで、2020年に創業130年の節目を迎えるウェスティン都ホテル京都の大規模リニューアルを行うと発表しました。昭和を代表する建築家である村野藤吾氏のデザインの特徴である優美さや曲線美を承継しつつ、ホテル設備、サービスを最新の水準に一新、より上級なポジションに引き上げられます。
リニューアル工事は営業を行ないつつ段階的に実施され、2020年春にグランドオープンする予定です。投資額は198億円で、改装工事としては相当な額となっています。
【出典元】
→ウェスティン都ホテル京都をリニューアルします
客室は、従来の2室を1室にするなど、平均客室面積は従来の約35㎡から約50㎡へと広げられます。このため、全館の客室数は、改装前の半数に近い約270室となります。室内は、京都・東山の自然をイメージした内装デザインとして、浴室すべてに独立した洗い場を設けられます。ホテルのリニューアルで最も費用がかかるのは「水回り」です。築年数が経過したホテルでがっかりるのは、大抵が水回りの古さです。今回のリニューアルでは、水回りが根本的に作り変えられる様です。
ウェスティン都ホテル京都は、約5万5千㎡の敷地内に、京都市文化財(名勝)に登録されている回遊式庭園の「葵殿庭園」と自然岩盤を主体とした佳水園庭園「植治の庭」、白砂敷きの佳水園「白砂の中庭」など多くの庭園を備えています。さらに今回のリニューアルでは、西館屋上に京都市街を一望しながら散策できる庭園が新たに整備されます。
和風別館「佳水園」
昭和の名建築として親しまれてきた「佳水園」は、自然の地形を生かした高低変化に富む棟配置となっており、数寄屋風別館として海外の旅行客からも好評です。リニューアルでは、村野藤吾氏の設計による高低差のある地形を生かした美しくリズミカルな外観やパブリックスペースを承継しつつ、2室を1室にするなど客室面積を大幅に拡大し、ベッドルームを設けることなどによって居住性の向上を図るとともに、各浴室に温泉を引き込むことで、京都にふさわしい上質な和のもてなしが提供されます。
レストラン
都ホテルの伝統あるフランス料理をさらに磨き上げて提供するメインダイニングが設けられます。また、京都市街の景観を楽しめる北側一面をガラス張りの、ライブキッチンなどを備えたビュッフェレストランが新たに設けられます。エグゼグティブクラブラウンジ
エグゼクティブクラブルームにご宿泊のお客さまがご利用いただけるクラブラウンジを3階に移設し、面積を拡大したうえで、目的に合わせて、長時間滞在できるようなゆったりしたソファや、料飲に適したチェアなどをご用意します。また、フリードリンクやカクテルタイム、朝食もメニューを充実させてご提供します。
スパ、ジム
ホテル敷地内で掘削する温泉を利用したスパ施設が新たに設けられます。総面積約1,000㎡のゆったりとした空間に、水路閣をイメージしたデザインをあしらった、華頂山に続く庭園と一体となる半露天風呂を配するなど、日本の温泉文化を感じられる施設となります。3階に位置する現行のフィットネスに加え、スパ施設内にも新たにジムが設けられます。ウェスティン都ホテル京都は1890年開業の市内きっての老舗ホテルですが、ザ・リッツ・カールトンやフォーシーズンズホテル、翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都など外資系の高級ホテルが相次いで京都に進出し、設備面で見劣りする状況となっていました。
同ホテルは、2002年に米スターウッドホテル&リゾートと提携し、「ウェスティン」ブランドを冠するなど、海外からの集客を強化しましたが、今回の大規模リニューアルにより、京都を代表するラグジュアリーホテルとしての位置付けをさらに確かなものにするつもりの様です。
近鉄も積極投資で気合いが入ってますよね。沿線民のひとりとしてうれしく思います。
東京と京都には敷地面積が広い高級ホテルが複数あっていい感じですね!大阪にももっと欲しいなー