J・フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店は老朽化が進んでいる大丸心斎橋店の本館の建て替え計画概要を発表しました。新たに誕生する本館は、高さ約60m、地下3階・地上11階建てで、売場面積は現在の3.1万㎡から約4.0万㎡に約1.3倍に増床されます。さらに新本館と・北館は、大宝寺通りの上空で接続し、売場が一体化されます。開業は新本館が2019年秋、新本館と接続する新北館は2021年春の予定です。
大丸心斎橋店は、店舗の大幅刷新により顧客の取り込みや訪日外国人客の増加に応じる計画です。心斎橋のランドマークとして、圧倒的な存在感を放つその外観については、御堂筋側の外壁を保存するとともに新築される高層部はセットバックさせ、保存外壁と景観的調和が図られます。
◆スケジュール(予定)
2016年 2月 解体着工
2017年 1月 本館新築工事着工
2019年 秋 新本館開業、本館・北館接続工事着工
【出典元】→大丸心斎橋店本館建替え計画の概要に関するお知らせ(PDF)
→大丸心斎橋店本館建替え計画に関する保存検討委員会の検討結果について
【過去記事】
→大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 19.06
→大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 19.05
→大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 19.04
→大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 19.03
→大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 19.02
→大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 18.12
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 18.11
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 18.10
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 18.09
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 18.07
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 18.06
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 18.04
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 18.03
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 17.12
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 17.09
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 17.04
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 17.01
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 16.07
→大丸心斎橋店本館建替え計画の概要が明らかに!御堂筋側の外壁を保存し北館と一体化
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 17.09
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 17.04
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 17.01
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 16.07
→大丸心斎橋店本館建替え計画の概要が明らかに!御堂筋側の外壁を保存し北館と一体化
【スペック】
名称:大丸心斎橋店本館建替計画
所在地:大阪市中央区心斎橋1丁目1番ほか20筆
住居表示:大阪市中央区心斎橋1丁目1-7-1
階数:地上11階、塔屋3階、地下2階
高さ:59.97m(申請以外82.5m※北館)
構造:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
杭・基礎 :
主用途:百貨店
総戸数:——
敷地面積:10,755.72㎡※全体
建築面積:5,530.00㎡(申請以外4,190.15㎡※北館)全体:9,720.15㎡
延床面積:66,122.79㎡(申請以外58,477.47㎡※北館)全体:124,600.26㎡
建築主:大丸松坂屋百貨店
設計者:竹中工務店
施工者:竹中工務店
着工:2017年01月
竣工:2019年08月(予定)
現地の様子です。6月のアタマに取材しましたが変化があったので下旬頃にも取材しました。
御堂筋側の養生ネットの南側部分が取り払われ、保存外壁が姿を現し始めました。
御堂筋側の様子です。
真正面から見た様子です。以前の壁面がほぼ保存されているので違和感はありません。
御堂筋、北西角の頂部にある「水晶塔」の様子です。
ガラスの手すりが見えますが、ここは屋上庭園になります。水晶塔を目の前に望める新しいビュースポットが誕生します。
大丸心斎橋店本館の建替えオープンは2019年9月20日に決まりました。いよいよ建替え工事も大詰めですね。
同意します。本館の上と下、北館、南館で意匠がバラバラなので全体を見た時のゴタゴタ感が気になります。欲を言えば建物群を一つの意匠で統一して大丸村なるものを形成してほしかったのですが改修、建て替え時期、費用など簡単ではないとは思います。せめて本館の建て替えはヴォーリス仕様で上から下まで統一してほしかった。モダニズム建築が高層に建て替えるとき、ケンタウルスのように二つの意匠を組み合わせるのがはやりですが、モダニズムのまま高層化したというケースは日本ではまだないのでは?
模様の意匠はよく考えられているのでしょうが、それだけで壁を埋めてしまったので何か違和感があります。
オリジンの外壁と呼応して複数の表情を付ければ良かったかもしれません。
最も設計者には高度なセンスが要求されますが。
只の妄想ですが様式建築もモダニズムも和風も消化して己のモノとしていた村野藤吾が携わったらどんな風になっていたかしら?
無数の花の模様が描かれている高層部の壁に変色ダイオードの電球を仕込んで光の演出をすれば、御堂筋の名物になると思うんですが。
そんな仕掛け、してないですかね。