森トラストは、2023年5月24日付けのニュースリリースで、IHGホテルズ&リゾーツが展開するライフスタイル・ブティックホテルブランド『ホテルインディゴ』を誘致し『ホテルインディゴ長崎グラバーストリート』を開業すると発表しました!新ホテルは、長崎市南山手町に位置し、約70室の客室数を展開、2024年冬に開業予定です。
【出展元】→『ホテルインディゴ長崎グラバーストリート』誕生
→建設工業新聞>森トラスト/長崎市の歴史的建造物をホテルに再生、施工は大成建設ら24年開業へ
※アリー my dearさんから情報を頂きました、ありがとうございました!
「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」は、長崎市にある歴史的建造物「旧マリア園」を高級ホテルとして再生する再開発プロジェクトで、計画地は世界遺産「旧グラバー邸」や「大浦天主堂」の至近に位置しています。
旧マリア園は、カトリック系女学校として1898年に建てられた建物で、赤れんがの外観やアーチ型の窓などが特徴です。近年は児童養護施設として使用され、施設の移転に伴って2017年に、森トラストが建物を取得して活用を検討していました。
「旧マリア園」
出展:児童養護施設マリア園
改修計画は、建英アーチ形の窓や白い鎧戸、高さ10mの旧聖堂など、伝統的な建築物を活かしつつ、長崎に根付いた異国文化も内装に取り入れ、異国情緒あふれたホテルを目指します。建物は、れんが造、地上3階建て、敷地面積:5,505.29㎡、建築面積:1,651.20㎡、延床面積:4,561.91 ㎡。客室数は約70室を予定。設計は安井建築設計事務所、施工は大成建設が担当し、2024年冬の開業を予定しています。時空を旅する 和・華・蘭ラビリンス
「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」は、日本の「和」、中国の「華」、そしてオランダの「蘭」、それぞれの個性が混ざった「和・華・蘭(わからん)文化」と呼ばれる長崎のDNAを踏襲し「時空を旅する 和・華・蘭ラビリンス」をコンセプトに、当時の記憶を彷彿とさせる異国情緒あるユニークな設えを行い、訪れたゲストの旅の高揚感を創出。開港以後あらゆる人とモノが交差し個性が溶け合った長崎の特徴・歴史・文化に「つながり」を感じるホテルを目指しています。
長崎市に外資系ホテルが進出する理由は?
筆者撮影:ヒルトン長崎の外観
長崎市には、観光客の増加に伴いホテル需要が高まっているため多くのホテルが進出しています。2021年11月に「ヒルトン長崎(200室)」が開業、2024年初頭に「長崎マリオットホテル(200室)」、今回ご紹介している英IHGホテルズ&リゾーツの「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート(約70室)」が2024年冬に開業する予定です。筆者撮影:ヒルトン長崎の客室
長崎に外資系ホテルが進出する理由はいくつか考えられますが、富裕層の対応にノウハウを持つ外資系ホテルを活かして収益を上げたいデベロッパー、日本の観光市場に伸びしろがあると考えているホテルオペレーター、消費額が大きい富裕層やMICE需要を取り込み経済効果を得たい地方自治体の思惑が一致しているからです。
筆者撮影:九州新幹線「かもめ」
特に、九州新幹線長崎ルートの2022年度の暫定開業により、長崎へのアクセスが向上し、今後も観光客やビジネス客の需要が高まると予想されています。会員ネットワークを通じて全世界から集客する国際ブランドのホテルによって、長崎の知名度や地域ブランドが向上し、さらにホテルが集積する、そんな好循環を生み出す流れが出来そうです。
計画概要
施設名称:ホテルインディゴ長崎グラバーストリート計画名称:長崎南山手計画
所在地:長崎県長崎市南山手町12-17
主用途:ホテル
客室数:約70室
構造:れんが造
階数: 地上3階・地下1階
敷地面積:5,505.29㎡
建築面積:1,651.20㎡
延床面積:4,561.91 ㎡
建築主:森トラスト
設計者:安井建築設計事務所(建築設計・構造設計・設備設計)
DESIGN STUDIO CROW(インテリアデザイン)
施工者:大成建設(建築)
三晃空調(空調・衛生)
関電工 (電気)
フジテック(昇降機)
アドヴァンテック(ユニットバス)
開業:2024年冬頃(予定)
※上記は今後の行政協議などの状況により、変更となる可能性があります。
長崎の勢いには正直舌を巻きますね
それに比べると(条件の近い)神戸の勢いはイマイチのように相対的に見えてしまいますが、どこが違うのかが気になります。