大阪の副都心OBP(大阪ビジネスパーク)の用途拡大を決定!学校、病院、ビジネスサポートとしての居住施設が可能に!

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日経新聞が伝える所によると、

住友生命保険、竹中工務店などOBPの地権者11社で構成するOBP開発協議会は、これまでオフィス、商業・文化施設に限定してきたOBPの用途を拡大させ、学校や病院、賃貸マンションの建設を可能とする方針を決めたそうです。


敷地にそって2本の川が流れ、大阪城公園の緑を望む恵まれた立地に開発されたOBPは、80年台後半から開発が本格化し約26haの広大な敷地に超高層ビルなど15棟が林立、

建築施設延床面積は98haに達し、就業人口約3.8万人、昼間人口は約15万人にのぼる一大ビジネス拠点とななりました。

OBPは敷地をコマ切れに分断せず全体を五つの大きな街区(スーパーブロック)とし、OBP全体の土地所有者によってこの都市景観を守るための建築協定を作成、他に類を見ない統一感のある大規模開発が成功しました。大阪城天守閣とOBPの超高層ビルの取り合わせは、日本を代表する素晴らしい都市景観を作り出しています。




※福島区民さんに情報を頂きました。ありがとうございました!















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そんなOBPですが、開発が本格化してから既に30年近くが経過、梅田や天王寺・阿倍野地区で相次いた再開発により、存在感が低下しつつありました。その為、OBP開発協議会は、今回用途を拡大し、さらなる投資を呼び込んで街の活性化を図る方向に舵を切りました。
大学のサテライトキャンパス、海外富裕層の受診にも対応できる高度医療機関、高級賃貸マンションなどの立地を想定しているようです。














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OBPでは、2005年にマルイトOBPビルが完成して以来、暫く新規ビルの建設が途絶えていましたが、今春にKDDIがオフィスやデータセンターが入る20階建ての「大阪第2ビル」を着工、パナソニック大阪京橋ビルの建て替え計画が判明するなど新たな開発の動きが出てきています。毎日放送(MBS)が05年に開設した劇場「シアターBRAVA!」も、地権者である竹中工務店との土地賃貸契約が切れ16年春に閉館する予定となっています。隣接する駐車場と併せて新たな開発用地が生まれ、こちらも大規模な再開発が期待されます。



大阪都心部では、グランフロント大阪やハルカスの開業、御堂筋の規制緩和など、相次ぐ再開発や規制緩和により環境が激変しています。今回のOBPの用途拡大のニュース見て、各地区の生き残りをかけた、都心内部での地区間競争が始まったように感じました。