出店：GoogleMAP 筆者加筆。あくまで予想であり確定情報ではありません
ソニーセミコンダクタソリューションズは2023年5月25日に実施した事業説明で、熊本県合志市に約27万m2の土地を新たに取得する事を明らかにしました。今後、イメージセンサーの新工場建設が期待されます。土地取得予定地はイメージセンサーを製造する同社熊本工場（熊本県菊陽町）から西に1.5kmほどの土地（熊本県合志市）です。スマートフォン向けなど中長期の需要拡大に備えて、既存の主力拠点と同規模の用地を取得する事になりました。
筆者撮影：建設中のJASM新工場TSMC Fab23）
新工場は同社が強みを持つスマートフォン向けのセンサーを生産する可能性があり、隣接するJASM熊本(TSMC Fab23)向上との相乗効果を高める狙いがありそうです。
新工場の着工時期について、具体的な言及はありませんでしたが、NHKは2025年度以降の稼働開始を目指していると報じました。現在の不安定な市況を踏まえ、今後の需要動向を現時点で正確に見極める事が難しい為、今後の市場環境の変化を見ながら慎重に判断すると思われます。
筆者撮影：ソニーセミコンダクタマニュファクチャリン・熊本TEC
ソニーの2022年度のイメージセンサーの金額シェアは51％で、2025年度には60％まで高める計画です。事業説明会では、2021～2023年度の累積設備投資額は約9000億円になる見込みで、2024～2026年度の3年累計額も「現時点でほぼ同程度必要と考えている」と明かしました。半導体事業はソニーＧの収益の柱の一つで、今年度（2024年３月期）の営業利益予想は前期比5.7％減の2000億円を見込んでいます。半導体を巡っては、アメリカと中国の対立を背景に、経済安全保障の一環として国内での投資拡大の動きが一段と広がっています。
【出展元】
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/IR/library/presen/business_segment_meeting/
https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2305/25/news149.html
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f4b2b454019a161618754c0627d3e89930eb0e9
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-05-24/RV6R97DWRGG001
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20230525/5000019108.html
