
オーストリア大使館は2023年6月13日付けのニュースリリースで、大阪関西万博に出展する『オーストリア館』の概要を発表しました!
テーマはクラシック音楽で有名な国柄にちなんで「未来を作曲」。来場者はパビリオン内を音楽に「導かれ」ながら、息を呑むようなアトラクションの中で、過去から未来、既知のものから未知のものまで、現代のそして最新のオーストリアへと誘われていきます。
オーストリア・パビリオンは、大阪関西万博の来場者の88%を占めると予想される日本の来場者の期待に応える事を第一にデザインされました。BWM Designers & Architectsがパビリオンの建築デザインと全体テーマを開発し、展示コンセプトとデザインは、BWMの協力のもと、facts and fictionが作成しました。
パビリオンの外観は、楽譜から着想を得た螺旋状のオブジェが特徴です。特大のカールする五線譜と目立つ位置にあるタイトルは、このパビリオンがオーストリアと音楽に関するものであることをはっきりと主張しています。
螺旋状のオブジェに使用されている主な原材料は木材で、これもオーストリアのクラフトマンシップをデザインに取り入れています。同時に、木材はオーストリアの輸出品として高く評価されているため、これはオーストリアと日本間の二国間経済関係を反映しています。「接着剤ではなく、ネジを使う」など、建築にも持続可能性の観点を取り入れており、公共施設の屋根材などにリサイクルすることができます。【出展元】
→EXPO 2025: オーストリア・パビリオンが世界の未来を作曲|オーストリア大使館商務部のプレスリリース (prtimes.jp)
→大阪・関西万博に楽譜のオブジェ、オーストリアがパビリオン – 産経ニュース (sankei.com)
→EXPO 2025 in Osaka: In Österreich-Pavillon soll Welt von morgen komponiert werden – news.wko.at
→Austrian Pavilion EXPO 2025 Osaka | BWM Architects

パビリオンの総面積は約940㎡で、関係性(Relationships)、人々(People)、アイディア(Ideas)というテーマに沿って分けられた3つの展示エリアから構成されています。上層階にはオフィスと、イベントやプレゼンテーションのためのエリア(VIPルームまたはホワイトキューブ)、フードサービス施設が入る予定です。また、パビリオン前には、オーストリアの定番料理であるブッフテルンやカイザーシュマーレナの屋台を移動販売するほか、パビリオン2階には、大阪湾を一望できるバーも設置される予定です。
パビリオンの展示は、同国の歴史のほか新興企業や研究機関の最新技術を紹介。出展者から一方的に情報を発するのではなく、来場者の興味に応じて展示空間の音楽や映像が変わるような仕掛けを用意。展示のハイライトとなる「未来のドーム」では、来場者が重要だと感じる未来の価値観やテーマを選択し、それに応じて人工知能(AI)がつくる映像や音楽が変化します。

日本の貿易統計によると、2022年には輸出額が3000億円の大台を突破するとされており、これまでの記録であった 2021年と比較し20% 以上という大幅な増加となります。大阪万博はオーストリア経済にとって非常に重要であり、万国博覧会のような世界的なイベントには、さまざまな経済分野から多くの国際的なゲストが集まります。
このプラットフォームを活用して、世界中で新たなパートナーシップを築き、既存の経済貿易関係を深めていくことはオーストリア企業にとって重要なことです」とオーストリア労働・経済省のマルティン・コッハー大臣はコメントしました。両国にとって最も重要な共通経済部門は、機械工学、自動車産業、半導体産業です。今回の万博を通じて、オーストリア経済がその強みと成果を世界中の皆さまに発表するユニークなプラットフォームを提供したい、としています。

