九州一の乗降客数を誇る博多駅周辺は、九州新幹線の全線開通、JR博多シティの開業により賑わいを増していますが、そんなJR博多駅周辺で、さらなる再開発計画が進んでいます。博多駅中央街南西街区開発計画は、日本郵便とJR九州が進めている大規模再開発計画で、福岡市博多区の博多郵便局一体の敷地に2棟のビルが建設されます。
1つは日本郵便とJR九州が所有する敷地に建設される店舗兼事務所の博多駅中央街南西街区における共同ビル。地上13階、地下3階でオフィス主体のビルとなります。
【スペック】
所在地:福岡市博多区博多駅中央街1-3
階数:地上13階、地下3階
高さ:—
用 途:事務所、店舗、駐車場
敷地面積:
延床面積:
着工:2014年2月(予定)
開業:2016年春(予定)
2つ目は日本郵便が所有する店舗ビル、博多駅中央街SW計画(仮称)。JR博多シティの博多阪急側の一等地に建設される店舗ビルは地上11階、地下3階の商業ビルで日本郵政グループ初の全館商業施設で、キーテナントとして丸井グループが1~7階に進出する事が決まりました。ビルの1階部分には公開広場を設けるほか、博多駅ビルと直結するペデストリアンデッキを設けるなど回遊性を高め、一体的な開発が進められます。2棟はいずれも2016年春の開業を予定しています。
【スペック】
名称:博多駅中央街SW計画(仮称)
所在地:福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1
階数:地上11階地下3階
高さ:—
用途:店舗、駐車場
敷地面積:約5,000㎡
延床面積:約65,800㎡
着工:2014年2月(予定)
開業:2016年春(予定)
同計画が位置する「博多駅中央街地区地区計画」区域内の博多駅中央街南西街区は、都心部のさらなる機能強化と魅力づくりを推進するための方策「福岡市都心部機能更新誘導方策」が初めて適用された街区で、同計画はその適用を受ける第1号の開発計画となります。福岡市都心部機能更新誘導方策は、賑わい創出など、まちづくり貢献度に応じて容積率を上乗せする制度で、博多駅中央街地区地区計画では、800%の容積率が400%上乗せされた1200%まで緩和されています。博多駅周辺では、今回の規制緩和により高度利用が可能となった事から、今後も更新時期を迎えたビルの建て替えが続きそうです。
九州新幹線を起爆剤に急速に開発が進むJR博多駅周辺。博多駅中央街地区地区計画が完成する事で、駅周辺の商業集積が厚みを増し、いよいよ福岡市は本格的な二大繁華街時代を迎える事になりそうです。









