新快速のAシートはJR西日本の新快速に導入された有料座席サービスで2019年3月16日(土)からサービスを開始しました。12両編成の新快速の1両(9号車)設定されたAシートは、リクライニング機能、テーブルつき座席の設置、無料Wi-Fiサービス、荷物スペースを設けた快適性を高めた車両が導入されました。
【出典元】
→JR西日本>新快速に有料座席サービス「Aシート」を導入します
Aシート車に改造された車両は223系1000代2編成(2両)。阪神大震災後の車両不足を補う為に急遽新造された車両で、新快速の223系系列では最古参の車両です。運転線区は、JR神戸線・JR京都線・琵琶湖線。着席料金は500円で座席指定がない「ライナー券方式」。Aシート券は着席後に乗務員から購入する方式となります。運転本数は上下4本/日と少なく車両の改造、内容も試行的な要素が多い為、本格導入に向けた試験導入といった感じです。
<Aシートの概要>
・ リクライニング機能、テーブルつき座席の設置
・ 内装の工夫による、落ち着きのある空間の提供
・ 全席にコンセントを設置(当社在来線普通車初)
・ 無料Wi-Fiサービスを提供
・ 荷物スペースを設置
・着席定員 46名
ダイヤ改正の直後は「お試し乗車」の利用客で大混雑が伝えられ敬遠していたAシート。そろそろ落ち着いたかな?と思い利用してみました!
見せてもらおうか、JR西日本の有料座席サービスの実力とやらを!
乗車位置には「Aシート」のサインが。無料なトラブルを避けるためでしょうか?停車駅の乗車位置周辺には案内役の警備員の方が配置されていました。
Aシート車両は青色の帯と窓まわりに黒色のアクセントが配され上質感が演出されています。
※記事を分かりやすくする為に撮影した写真を時系列を前後してご紹介しています
早速車内を見てゆきましょう!
Aシートは新快速で使わている223系1000番代を改造して導入されました。客室とデッキの間にはパーティションが設けられていますが天井付近は塞がれていません。
車内の様子です。シートはサンダーバード用の683系4000番代以降に標準化された在来線特急向けシートと同じです。ただAシートにはJR西日本の在来線普通車とては初めて全席にコンセントが設置された他、フリーWIFIが導入され、木目調パネルが取り付けられ床の色も変更されました。こうやって見るとサンダーバードの車内の様ですね。
取材したAシート車は大阪駅13:00の姫路行き。上の写真は加古川を出発した直後の様子ですが乗車率は50%といった感じでした。意外に乗っている印象です。

天井付近を見た様子です。基本的には従来どおりで釣り広告の留め具などはそのままです。蛍光灯が電球色に変更されているのが目を引きます。デッキと客室を分けるパーティションは簡易的なモノで、窓も固定窓ではないので車内の騒音レベルは普通車と同じでした。
シートを見てゆきましょう。Aシートはこんな感じで、「サンダーバード」や「くろしお」などと同じシートです。
横から見た様子です。よく利用するサンダーバードと同じシートなので新鮮味はありませんが、座り心地と快適性は中々です。
シートにはテーブル、フック、網ケットが設置されています。
乗車整理券を入れるポケットの様です。
乗車整理券はこんな感じです。集金時に「降車駅」を聞かれ、それが印刷されます。
コンセントは肘掛けの先端にあります。
テーブルはこんな感じです。
床面と木目パネルの様子です。他のJR西日本の特急では見られない、濃いこげ茶色の木目です。このパネルですが、新快速で活躍していた117系へのオマージュではないでしょうか?
そして、こちらが中間ドアを埋めた部分です。元々ドアがあった辺りに窓が設けられていますが、元々の車両の骨格があるので壁が占める面積が広いです。
シートピッチと窓位置があっていない事もあり、車窓が楽しめない「ハズレ席」となっています。
壁面の様子です。
荷物置き場の様子です。
トイレ付近の様子です。このあたりは無料の立席スペースとなっています。フリーWIFIが使えるので穴場かもしれません。
初めて乗車したAシート。先に導入された京阪プレミアムカーと比べると簡素な設備ですが、JR東日本の快速のグリーン車並みのレベルのサービスが提供されており、姫路まで快適に過ごす事が出来ました。来年以降に本格的に導入されると思いますが、車内改札で手売りではなく、e5489のチケットレスやホーム上の券売機で発券できるようになって欲しいです。座席指定で「確実に着席できる」安心感があれば500円払う価値はあると思いました。現在は試験的な導入で、需要や利用者の動向を観察し、本格導入に向けたデーター収集を行っているので課題はありますが、Aシートの今後の動向に注目です。
























