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北陸新幹線E7系・W7系電車は、JR東日本・JR西日本の新幹線電車で、北陸新幹線長野 – 金沢間延伸開業に際し、JR東日本・JR西日本が共同開発・導入した車両です。形式名はJR東日本所有車がE7系、JR西日本所有車がW7系とされましたが、両者がほぼ同一仕様となっています。E7系・W7系電車は新規に設定された「かがやき」「はくたか」「つるぎ」のほか、1997年から東京 – 長野間で運転されている「あさま」にも運用されています。
E7系・W7系電車の基本仕様は、最高速度がE2系と同じ260km/h、編成はMT比10M2Tの12両で、E5系に引き続きグリーン車より上級クラスのグランクラスが導入されました。定員はグランクラス18名・グリーン車63名・普通車853名の計934名となっています。製造はE5系・H5系を製造した川崎重工業車両カンパニー・日立製作所のほか、総合車両製作所横浜事業所がE7系のみ、近畿車輛がW7系のみを担当。投入予定編成数はE7系が17編成、W7系が10編成の27編成計324両です。2015年5月に「鉄道友の会」のブルーリボン賞を受賞。
トータルデザイン
共通キーワードを”和”とし、今後首都圏と北陸新幹線沿線を結び、日本の伝統文化と未来をつなぐという意味から「”和”の未来」を車両のデザインコンセプトとしています。エンツォフェラーリ・E6系のデザイナー・奥山清行の監修により、川崎重工業が以下のキーワードを元にし担当。2014年度グッドデザイン賞を、2015年5月に第58回(2015年)ブルーリボン賞をそれぞれ受賞しました。
『洗練』
日本の伝統と最新技術の融合により新たな価値を生むことで表現。
『ゆとり・解放感』
和風空間に集うことで得られる心地よさで表現。
E7系・W7系電車の外観デザインは、空力を再優先に環境性能に重点置いた車両たちとは異なり、最高速度が260km/hに抑えられている事からデザインに自由度が増したのでしょうか?非常に均整のとれた美しいデザインとなっています。カラーリングは白色を基調に、日本の伝統工芸である銅器や象嵌の「銅色」と沿線の空を象徴した「空色」のラインを配置。先頭部分は「ワンモーションライン」と名付けられたシンプルなカーブが特徴です。屋根上から運転席、そして鼻先にかけての青いラインは、沿線の山上などから見下ろすとその存在感が際立ちます。この銅色と空色は、見る角度や天候、そして光の反射によって色合いが変わります。
先頭車の様子です。E7系・W7系電車の車体はアルミニウム合金のダブルスキン構造を採用しており、先頭車のノーズ長はE2系と同じ9.1 mとなっています。JR西日本の名車500系を彷彿とさせるキャノピー型の運転室が目を引きますね。
側面部、乗降ドアー付近の様子です。
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車両の連結部の様子です。E5系などとは異なり、全周ホロは採用されずE2系と同様の側縮幌が採用されています。
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ホームに停車中のE7系・W7系電車の様子です。
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乗降ドアー近くに設置されているフルカラーLED式行先表示器の様子です。行き先に加え、停車駅の案内も流れます。
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1号車・12号車の側面には両先頭車となる1・12号車の両側面には「輝く未来に向かって突き進むイメージ」をコンセプトに未来への希望・日本の伝統工芸の緻密さ・速さを表現したシンボルマークが配置されています。
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パンタグラフの様子です。
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金沢駅に進入する北陸新幹線E7系・W7系電車。
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金沢駅に停車中のE7系・W7系電車。
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真新しい高架線を行くE7系・W7系電車。
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黒部宇奈月温泉駅をフルスピードで通過する「かがやき」。12両編成の巨体は轟音と共に一瞬のうちに通過していきました。
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E7系・W7系電車。JR東日本・西日本の共同開発の車両ですが、JR西日本のテイストが色濃く感じられる車両だな、との感想を持ちました。先頭デザインに名車500系の面影を感じるからでしょうか・・。今回、開業後初めて北陸新幹線を利用しましたが、外観デザインについては100満点をあげたいほどカッコイイ車両でした。JR九州800系新幹線電車とならんで気に入りました。
次回は車内を中心ご紹介して行きます。
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上越新幹線にも導入されるんだそうですね。
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速さを象徴するようなシャープな面構えのほうが好みです。500系はデザインに於いては新幹線史上の歴代最高傑作だと確信しておりますので、これに通底するこの形式はカッコいいと思います。
まあ、『カモノハシ顔』の新幹線も悪くはないんですけどね(⌒-⌒; )愛嬌があるというか…
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500系をリスペクトなんですね。かっこ良いわけです。でも、700系ってなんであんなにかっこ悪いのでしょうね。カラーリング含めてですが。