2010年11月2日:日経新聞web版によると、大阪市は、オリックス不動産が大阪厚生年金会館芸術ホール等跡地に計画しているマンションの容積率を、600%から1700%に緩和する事を決めた、と報じています。オリックス不動産の計画では、音楽ホールは市の想定の1000席を大幅に上回る2000席以上を確保するとしており、大阪市は市は公共的な貢献が大きいと判断。大規模マンションの建設を可能にして、その収益で採算の厳しい音楽ホール運営を維持できるよう配慮し、今回の大幅な容積率の緩和が決定されました。
大阪厚年会館芸術ホール等跡地の再開発をまとめると・・・
1、オリックスが2009年10月に購入した大阪厚生年金会館敷地(約1万m2)の芸術ホール等跡地5000m2に大規模マンションを建設、東側の音楽ホールは改装する計画
2、大ホールは既存の施設の耐震補強工事や空調設備の新設工事などを行い改装。ホールの規模は市の想定の1000席を大幅に上回る2000席以上を確保する。
3、市はホールの維持について、公共的な貢献が大きいと判断。容積率の大幅緩和により大規模マンションの建設を可能にし、その収益で採算の厳しいホール運営を維持できるよう配慮。
4、マンション用地約5000m2の容積率を、600%から1700%に大幅に割り増す

大阪厚年会館芸術ホール等跡地と同程度の敷地に建設されたザ・北浜タワー
【参考】ザ・北浜タワー
【参考】ザ・北浜タワー
規模:地上54階、塔屋2階、地下1階
高さ:209.35m
敷地面積:5,124.56m²
建築面積:3,325.49m²
延床面積:79,670.48m²
高さ:209.35m
敷地面積:5,124.56m²
建築面積:3,325.49m²
延床面積:79,670.48m²
超高層ビルファンとしては、芸術ホール等跡地に建設される大規模マンションの高さが気になる所です。大阪厚年会館の芸術ホール等跡地の広さは約5,000m2、容積率が1700%まで緩和されると、単純計算で延べ床面積85,000m2のマンションが建設可能になります。ちなみに、現在日本最高の高さを誇るザ・北浜タワーのスペックが似ていると思うので、どうしても期待が高まってしまいますね。。
※読者の茨木市民さんから情報を頂きました。ありがとうございました!
※読者の茨木市民さんから情報を頂きました。ありがとうございました!

