近鉄は2018年08月27日付のニュースリリースで、2018年1月から大阪阿部野橋駅4番ホームの一部で設置試験を行なっている「昇降ロープ式ホームドア」を同駅の3番および4番ホームの全両分に設置すると発表しました。2018年9月1日から本格的な設置工事に着手し、2018年内の使用開始を目差す予定です。今後は車両の長さや扉の位置が異なる当社の条件に対応した新型可動式ホーム柵の開発も含め、大 阪難波駅や鶴橋駅など乗降10万人以上の駅への可動式ホーム柵の設置に向けて、検討を進めて行くと事。
【出典元】
→本格的な設置工事に着手、2018年内の使用開始を目指します
【過去記事】
→近鉄初のホームドアの試験運用がスタート!大阪阿部野橋駅の可動式ホーム柵設置工事の状況 18.01-2
→近鉄・大阪阿部野橋駅の可動式ホーム柵設置工事の状況 18.01ー近鉄初の可動式ホーム柵の設置工事が進む!

1.工 事 開 始 日 2018年 9月1日 ※工事着手に伴い試験設置したホームドアは一旦撤去。
2.完成予 定 (3番線)2018年12月中旬 (4番線)2019年 2月初旬
3.工 事 費 約5億円 ※試験設置費用は含まず。
(国、大阪府、大阪市より、合計約2億5000万円の補助金を受ける予定)

大阪阿部野橋駅で試験中の昇降ロープ式ホームドアの様子です。

ホーム端に設置されたコントロールBOXです。

本格設置が決まった大阪阿部野橋駅の昇降ロープ式ホームドア。車両のドア位置が異なる多種多様な車両が走る近鉄各線にホーム柵を設置するには、この方式がベターなのかも知れません。ただ大阪阿部野橋駅は頭端式ホームの終着駅で停車時間が中間駅に比べると長く取れます。これに比べると遥かに過密で過酷な環境にある鶴橋駅や大阪難波駅といった中間駅にホーム柵を導入するには、さらに検討が必要だと思います。


