JR東日本は、2017年07月04日付けのニュースリリースで、技術⾰新中⻑期ビジョン(2016年11⽉発表)における「次世代 新幹線の実現に向けた開発」を進めるための試験プラットフォームとして新幹線の試験⾞両を 新造する、発表しました。試験⾞両の愛称名は、ALFA-X(アルファエックス)。『Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation』“最先端の実験を⾏うための先進的な試験室(⾞)”の意味で、2019年春の落成を予定しています。
【出典元】
→JR東日本ニュースリリース>次世代新幹線の実現に向けた試験⾞両の新造について(PDF)
JR東日本の試験車両は、JR発足後、まず1992年にSTAR21が製造されました。STAR21は試験最高速度425km/hを記録し、その後の同社の新幹線車両の軽量化と高速化に貴重なデータを取る事が出来ました。その成果物として、E2系、E3系、E4系が登場しました。続く試験車両はFASTECH360。速達生の向上、信頼性、快適性、環境との調和を目指し、2005年に登場。ネコ耳を思わせる空力ブレーキや特徴ある先頭形状など、営業最高速度360km/hを目指した試験車両でした。この試験車両の成果物として、E5系,E6系,E7系が誕生、東北新幹線の営業最高速度は、国内最高となる320km/hに引き上げられました。
そして、今回登場する試験車両、ALFA-X(アルファエックス)。安全性、高速化をさらにレベルアップする為の試験車両で、ズバリ北海道新幹線の札幌延伸を見据え、営業最高を360km/hに引き上げる為に開発される試験車両です。
ALFA-X(アルファエックス)では、動揺防⽌制御装置等の搭載、吸⾳性・遮⾳性の⾼い⾞体構造等の試験により、“揺れない”、 “静か”といった快適な⾞内空間の実現を⽬指します。 ⾞内を家やオフィスのように過ごせるサービスを実現するための開発に取り組み、また速達性を⾼めるため、営業運転での最⾼速度 360 ㎞/h の可能性を技術的に検証するとしています。
JR東海が先日発表した、次期主力車両「N700S」につづいてJR東日本からも次世代新幹線の試験車両が発表されました。中央リニア新幹線の建設が始まった中、従来の新幹線の技術革新も留まる事なく行われており、10年後にはまた1段レベルアップした新幹線車両達が日本各地を席巻する事になりそうです。
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東日本は色々な車両を出してくれるので期待しています!
E4系を廃止してE7系に統一のニュースは少し寂しいですね