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南海高野線連続立体交差事業(堺東駅付近)の状況 21.06



南海高野線は、住宅やビルが密集する地表面を走る鉄道路線で、踏切での慢性的な交通渋滞や踏切事故など、都市活動や沿線住民の日常生活に様々な影響を及ぼしています。このような状況を踏まえ、堺市では、高野線(浅香山駅~堺東駅付近)について、2009年4月に国から新規着工準備採択を取得し、連続立体交差事業(高架化)を行い踏切を除却して、安全で円滑な交通の確保や、都市の活性化を図る事になりました。

また、事業の効果を最大限に発揮させる為に合わせて駅前広場や都市計画道路を整備することで安全で円滑な交通の確保や本市の玄関口としてふさわしいまちづくりを推進し、都市の活性化を図ります。

【出展元】
南海高野線連続立体交差事業事業の概要について
大阪府の連続立体化事業

 

 

 



事業名称は『南海高野線連続立体交差事業(浅香山駅から堺東駅付近)』で事業延長は約3530mで、浅香山駅・堺東駅の2駅が高架化され、10ヶ所の踏切(ボトルネック踏切※1 2ヶ所)が除却されます。浅香山駅前に2800㎡の交通広場が整備されます。堺市は今後、2021年8月頃に都市計画変更を決定する方針(昨年の見通し)で、事業認可は2022年3月頃、高架工事の完了は2040年度頃を想定しています。

※1「ボトルネック踏切」とは、いわゆる『開かずの踏切』の事でピーク1時間あたりの遮断時間が40分以上の踏切、または、踏切交通遮断量(自動車(二輪を除く))1日当たりの交通量×1日当たりの踏切遮断時間)が1日当たり5万台時以上の踏切のことを指します。

 

 


高架化工事は3つの方式をミックスして行われます。堺東駅付近では仮線を設置する事が困難なので直上高架方式で施工されます。

 

 

 


3つの工法の施工イメージです。

 


高架化後の断面イメージです。

 

 


三国が丘方面の完成イメージ図です。

 

2021年6月の様子

 


現地の様子です。工事が始まるのはまだまだ先ですが、高架前の様子を記録しておきます。

 


橋本側から難波方面を見通した様子です。

 


跨線橋の下の様子です。リニューアルはされていますが、ホームを見ると積み重ねられた歴史を感じます。

 



跨線橋からホームを見下ろした様子です。ここを高架化するのはもの凄い難工事になると思います。その頃には、高島屋が入る現在の駅ビルの建替えも検討されているのではないでしょうか・・。

 

 

 



南海高野線の高架化についは、堺東駅北側の隣接地に高層マンションが建てられた段階で「高架化を完全に諦めた」と思っていたいので、改めて連続立体化事業が進みつつある事に驚きました。堺市側の高架化が進み出すと、今度は大阪市内側の動向が気になる所です。大阪市内は今の所、全く音沙汰がありません。

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