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阪急淡路駅を高架化する阪急京都線・千里線-連続立体交差事業の状況15.08

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阪急電鉄京都線・千里線連続立体交差事業は、阪急京都線の淡路駅を中心に、京都線の崇禅寺駅~上新庄駅付近及び、阪急千里線の柴島駅~吹田駅付近を高架化する鉄道の高架化工事です。17ヶ所の踏切を除却、 道路交通の円滑化、踏切事故の解消を図るとともに、鉄道により分断されている市街地の一体化を図る、鉄道の連続立体交差化工事です。


阪急京都線・千里線-連続立体交差事業により高架化される駅は「崇禅寺駅」「淡路駅」「柴島駅」「下新庄駅」の4駅。連続立体交差事業の工事延長は、阪急京都線約3.3km 、阪急千里線 約3.8km の合計約7.1kmに及び、途中 17ヶ所の踏切が除却されます。    




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阪急淡路駅は京都線、千里線が平面交差するジャンクション駅です。しかも京都線、千里線を合わせると約1000本/日もの電車が運行される繁忙駅です。この運行本数の膨大さに加え平面交差の線形がトルネックとなり、同駅の前後では電車の信号待ちが頻発、ダイヤ編成上でもボトルネックとなっています。今回の高架化工事が完成すると、この平面交差の問題が根本的に解決される事になります。












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高架化後の淡路駅の断面図です。平面交差を解消する為に阪急淡路駅は全国でも珍しい二重高架構造の駅に生まれ変わります。二重高架駅と言えば近鉄奈良、大阪線が乗り入れる布施駅が有名ですが、この淡路駅は近鉄布施駅のような路線別の上下分離ではなく、図の様に方面別に上下分離されます。












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淡路駅の梅田、天六方面側から新駅舎を見た完成予想パースです。左が梅方面行き、右が天六方面行きとなります。










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現地の様子です。前回から約4年振りの取材です。久々に現地を訪れてみると、淡路駅周辺の高架橋の一部が姿を表しており、2重高架となる新駅舎の一端を垣間見る事が出来ました。


















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阪急淡路駅周辺では3つの工法をミックスして高架化工事が行われています。普通の高架化事業では、現在線を走らせながら横に構造物を構築する別線方式などが一般的ですが、非常に難易度が高く高コストとされる直上施工も行われています。












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2重高架となる駅アプローチ部分の高架橋脚が姿を表していました!この辺りは既設の線路上に直接高架橋を構築する直上施工となっています。
















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千里線・歌島豊里線交差部のイメージパースです。2階建ての区間が延々と描かれています。これは凄いですね・・・。













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現地の様子です。既に巨大な橋脚が姿を表しています。











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この区間は都市計画道路をまたぐためスパーンを稼ぐ必要があり、このような施工方式が採用されています。単なる鉄橋ではなく、2階建ての2重橋脚となる為、通常よりも太い構造体となっています。









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通常の高架橋脚はこんな感じです。こちらも2重高架になってます。




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梅田方面を見通した様子です。















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こちらは北千里線、天六方面を見通した様子です。












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徐々に、徐々に、ゆっくりと高架化工事が進む阪急淡路駅周辺。莫大な本数の列車を運行しつつ、2重高架を構築するという超がつく高難易度の工事の為、施工期間も遠大です。建設工事自体は着実に進んでいるので、気を長く持ってこの工事を見守ってゆきたいと思いました。




3 COMMENTS

かんぐ

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完成が7年ずれこむことが大阪市のHPで広報されてました。

アリー my dear

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今日も暑い一日になりそうです(;^ω^) 先週の淀川に続き、今日も猪名川で花火大会がありますね。昨年は台風や豪雨等の天候不順で花火やその他のイベントも多くが中止になったため、今年はその反動で大いに盛り上がっているような気がします。


さて阪急淡路駅周辺の立体交差事業ですが、極めて稀にみる大掛かりな難工事ですね。近くではおおさか東線の工事も行われてますが、こちらはさらに長期にわたるものです。すべて完成するまで、確か2022年かそれ以降までかかる計画だったと記憶しています。
特に淡路駅の巨大さ…というよりは背の高さが目を引きます。4階・下り線ホームでおそらく高さ25mくらいはあるのではないでしょうか?
一般的なマンションだと6~7階辺りに相当する高さですから、完成すればなかなかの眺望になりそうですね。特に淀川越しの梅田方面の景色など。
気長にじっくりと完成を待ちたいです。

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