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ルクア大阪に新館「LUCUA SOUTH」誕生へ 2026年春開業、百貨店上層階をリニューアル!国内最大級キャラクターゾーンと新ダイニングで3館体制に

JR西日本SC開発は2025年8月26日、JR大阪駅直結の商業施設「ルクア大阪」に新館「LUCUA SOUTH(ルクア サウス)」を開業すると発表しました。開業は2026年4月初旬を予定しており、既存の「ルクア」「ルクア イーレ」に続く3館体制となります。

今回の計画は、大丸梅田店などが入居するサウスゲートビルディングの10~15階を改装するもので、同ビルでは開業以来初めての大規模リニューアルです。延床面積は約33,000㎡、店舗面積は約16,000㎡。施設名には「JR大阪駅南エリアの顔・象徴になりたい」「南の空に昇る太陽のように開かれた場でありたい」という思いが込められています。


キャラの聖地に!「LUCUA キャラクターズワールド」


10~13階は約12,500㎡を活用し、国内最大級のキャラクターゾーン「LUCUA キャラクターズワールド」として整備されます。

出店予定は、


  • ポケモンセンターオーサカ

  • ニンテンドーオオサカ

  • ONE PIECE 麦わらストア

  • トミカ・プラレールショップ

  • カプコンストア&カフェウメダ

など人気の高いショップが中心です。従来のルクアではあまり注力していなかったポップカルチャーの展開が大幅に拡大し、国内外から訪れる幅広い世代が楽しめる空間となります。


食の劇場「LUCUA SOUTH DINING」

14~15階は飲食フロア「LUCUA SOUTH DINING」として生まれ変わります。


  • 14階は大丸梅田店で親しまれてきた寿司・牛たん・鰻・天ぷら・うどんなどの11店舗が継続。加えて新規飲食店も出店し、幅広い層が利用しやすい構成になります。

  • 15階は催事場を改装し、ファミリー層を中心に利用できるレストラン街へと変わります。日常使いから特別な日まで、シーンに応じた選択肢を揃える計画です。

段階開業のスケジュール

「ルクア サウス」は段階的にオープンし、常に新しい動きを提供していきます。


  • 2026年4月初旬:13~15階の一部店舗が先行開業

  • 2026年秋頃:10~13階「キャラクターズワールド」が全面開業

  • 2027年秋頃:14~15階「SOUTH DINING」が全面開業

約1年半をかけて段階的に完成することで、開業後も継続的に話題を発信できるように設計されています。


JR西日本の視点:駅の上層階を“目的地”に


これまで百貨店の上層階は、アクセス面の課題から利用が伸びにくい状況がありました。JR西日本はそこに人気IPと飲食を配置し、来館者にとって明確な目的を持った訪問先に変える狙いです。北側の再開発「グラングリーン大阪」とあわせて、駅全体の回遊性を高めることも意識されています。


大丸の視点:既存顧客を残しつつ新しい需要へ

 

大丸梅田店にとって上層階の物販は必ずしも強みを発揮できる領域ではありませんでした。その部分を飲食や体験に置き換えることで、新しい需要を開拓しつつ、14階に残る11店舗で既存顧客も引き続き受け入れる構成です。低中層には百貨店の強みであるブランドや食品を集約し、上層は「体験と食」で補完する形となります。


梅田の進化:都市の“滞在装置”を拡充


梅田全体でみると、北側はオフィスやMICE、ホテル、公園などが整備され、南側はキャラクターと飲食の体験拠点が強化されます。これにより南北一体の回遊がしやすくなり、USJや日本橋エリアとつながる「ポップカルチャー回遊軸」も形成されます。都市ブランドの面でも、従来の“雑多な大阪”というイメージを補完し、洗練と大衆性を両立させる新しい姿が期待されます。


まとめ:業態転換がもたらす次の梅田

「LUCUA SOUTH」は、百貨店の一部を縮小するだけではなく、体験型商業に転換する試みです。JR西日本は駅の価値を高め、大丸は収益構造を調整し、梅田は都市としての競争力を広げることになります。

百貨店から駅商業へのシフトが進む中で、「LUCUA SOUTH」はポスト万博の大阪にふさわしい新しい都市の滞在拠点として注目されそうです。


JR西日本「サウスゲートビルディング」大規模リニューアル計画発表。大丸梅田店の売り場縮小、JR西日本SCの商業施設拡大、2029年グランドオープン予定!

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