四国銀行、地上10階・延床1.39万㎡の新本部棟に着工!はりまや橋前の本店街区を全面更新、2031年春完成へ

四国銀行は2026年10月2日、高知市中心部で計画する「(仮称)四国銀行 新本部棟」の建設に着手しました。新本部棟は地上10階建て、延床面積約1万3,900㎡。日建設計が設計・監理、清水建設が施工を担当し、2028年夏頃の完成を目指します。

今回の建設は、築60年以上が経過した本店ビルの建て替えを核とする大規模な街区再編事業です。高知市のシンボルであるはりまや橋交差点の南西側で、駐車場棟、新本部棟、新本店棟を段階的に整備。2031年春までに、銀行の中枢機能と周辺の歩行空間を一体的に更新します。

地上10階の新本部棟を着工、3棟合計で延床約2.4万㎡



再整備では、既存の本館・別館・駐輪駐車場の敷地を活用し、3棟を順次建設します。新本部棟は鉄骨造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造で、中間層免震構造を採用します。新本店棟も同様の構造とし、災害時の安全性と機能維持を重視した計画です。

設計・監理は3棟とも日建設計が担当。施工は、新本部棟が清水建設、駐車場棟が大旺新洋・岸之上工務店・轟組JV。新本店棟の施工者は未定となっています。

営業を継続しながら段階的に建て替え

現在の本店ビルは1963年竣工。老朽化への対応に加え、南海トラフ地震などの大規模災害を見据えた耐震性能、防災機能、事業継続体制の強化が建て替えの主な目的です。

工事は銀行業務を継続しながら進めるため、先行施設の整備と機能移転を組み合わせた段階施工となります。

最初に整備する駐車場棟は、旧別館跡地で2026年10月下旬に竣工し、11月上旬から利用を開始する予定です。続いて、旧駐輪駐車場跡地に新本部棟を建設。2028年夏頃の完成後に本部機能などを移転し、現本店ビルを解体します。

最終段階では、その跡地に本店営業部を配置する新本店棟を建設し、2031年春頃の竣工を目指します。

また、周辺設備の先行整備も進んでいます。2026年5月18日には、高知市に本社を置く技研製作所の機械式駐輪場「エコサイクル」が供用を開始。50台収容の地上式施設で、一部をガラス張りとした特徴的な外観を採用しています。

「四銀の森」を掲げ、はりまや橋前に新たな都市景観を形成



建て替えのコンセプトは「四銀の森」です。

新しい建物では高知県産木材を外装に取り入れ、ガラス面で高知の青空、木質部分で豊かな森林、連続する窓などで四万十川を表現します。さらに建物周辺に植栽や水路を設け、緑と水を感じられる歩行空間を整備します。

建物内部にも地域住民が利用できるスペースを設け、金融機関としての機能に加えて、地域交流の場を創出する方針です。

四国銀行は、これらの整備によって追手筋などと並ぶ高知市中心部の「シンボル的な通り」の形成を目指しています。

今回の事業では、防災性能の向上やオフィス環境の改善だけでなく、銀行施設と周辺の公共的な空間を一体的に整える点が特徴です。路面電車が行き交うはりまや橋前という立地を生かし、建物の外観だけでなく、街路の景観や歩行環境も変えていく計画となっています。

2028年に新本部棟、2031年に新本店棟が完成へ

四国銀行の本店建て替えは、2024年5月の基本方針公表、同年12月の計画概要発表を経て、2026年10月2日の新本部棟地鎮祭により、本格的な建設段階に入りました。

2031年春の完成時には、はりまや橋前に本部・本店・駐車場を集約した新たな銀行街区が形成されます。 高知市中心部の象徴的な場所で進む今回の再整備は、地方銀行の本店機能の更新と、都市景観の再構築を同時に進めるプロジェクトとして注目されます。




出典・参考資料

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