国土交通省 近畿地方整備局 浪速国道事務所と阪神高速道路は2018年11月14日付のニュースリリースで、大阪湾岸道路の一部を構成する、六甲アイランド北~駒栄間の延長14.5kmの工事を12月22日に着工すると発表しました。事業費は約5千億円、完成まで約10年との事です。大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)は、神戸淡路鳴門自動車道垂水ジャンクション(JCT、神戸市垂水区)と関西国際空港近くのりんくうJCT(大阪府泉佐野市)を結ぶ、総延長約80kmの自動車専用道路で、1994年にりんくうJCT ~六甲アイランド北ランプ(神戸市東灘区)までが開通しました。しかし、その後、延伸工事が行われる事はなく、同ランプから名谷JCT(同市垂水区)までの西伸部約21キロが未整備のままとなっていました。
【出展元】
・神戸市:大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)
・国道2号 大阪湾岸道路西伸部の起工式を開催します
・兵庫県>第4章 都市計画対象道路事業の目的及び内容 (PDF)
・日本経済新聞>神戸市内の大阪湾岸道路西伸部、国が16年度事業化を検討
・神戸新聞>阪高西伸部、国が事業化へ 六アイ-長田間
・産経新聞>〝渋滞日本一〟解消へ! 阪高湾岸線の西部延伸が現実味
【過去記事】
→大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)西伸部は年内着工!延長14.5km、総事業費は約5000億円で日本一の渋滞区間を解消へ。
→大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)西伸部、国が事業化へ!六甲アイランド~ポートアイランド間は2連続長大吊り橋で接続!
阪神高速3号神戸線の神戸都心部では1日8時間以上の渋滞が常態化しいます。国土交通省によると、神戸市を起点に東西を往来する車両は1日約44万台、同市を東西に通過する車両は約12万台で、六甲アイランド北より西では道路の処理能力が交通量に対して圧倒的に不足している状態だそうです。特に神戸線上りの月見山(須磨区)付近から深江(東灘区)にかけての約18km間の渋滞はデータ上も「日本一」と証明されており、1km当たりの渋滞時間に経済価値を掛け合わせた24年度の渋滞損失額は1・23億円で、東京都の首都高速都心環状線・渋谷線などを上回っているそうです。
阪神高速湾岸線の延伸計画は、日本一渋滞が酷い都市高速「3号神戸線」の渋滞解消に絶大な効果をもたらすだけでなく、神戸市全体に大きな経済効果をもたらす事になりそうです。
大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)の西側延伸部は六甲アイランド北を起点に六甲アイランドの北端部を西へと向かいます。六甲アイランド〜ポートアイランド、ポートアイランド〜和田岬間は海の上に長大橋を構築しする事になります。和田岬から先は海岸線に添って西に進み、南駒栄JCT(仮称)を経由して、すでに開通済みの31号神戸山手線に接続されます。神戸都心部の渋滞緩和を再優先に早期のバイパスルートの確保を目論んだ計画となっています。
湾岸線の延伸部の最大のハイライトは、六甲アイランド〜ポートアイランド間。2つの人工島は約3kmの距離がありますが、この間に2つの連続した吊り橋を構築して一気に渡る事になります。また、ポートアイランドと和田岬間にも巨大な吊り橋が設けられます。
六甲アイランド〜ホートアイランド間の様子です。延伸部の開通時にはこの辺りに2連続の長大吊り橋が姿を現す事になります。
ポートアイランド〜和田岬間の防波堤の様子です。ちょうどこの辺りに阪神高速湾岸線の延伸部分が建設されます。
吊橋じゃなく斜張橋みたいですね。吊橋造ろうと思ったらアンカレイジを設置しないといけないから、港の入口でそれは難しいのでしょうね。
たぶんポーアイ~六アイ間の斜張橋には展望施設ができますよ。
また下から2番目の写真の駐車場にはSAPAができる予定です。高速利用者だけでなく、近隣住民や市民も地上から利用できるそうです。楽しみですね。
名神湾岸連絡線の動向も気になりますね
完成図を見ると、吊り橋ではなく斜張橋のようですね。
いよいよこの計画が動き出すのですね!楽しみ(^o^ゞ